滝川クリステル：フェルメール贋作事件を追ってオランダへ　アートミステリーに迫る

　フリーアナウンサーの滝川クリステルさんが出演する、BS朝日のスペシャル番組「滝川クリステルのオランダ美術紀行　もう一人のフェルメール　20世紀最大の贋作事件を追う！」が2015年1月11日に放送されることが17日分かった。滝川さんは“旅人”として、画家ヨハネス・フェルメールの絵画贋作事件の謎に迫るべく、舞台となったオランダを巡る。

　1945年、一人のオランダ人男性が、オランダの至宝・フェルメールの作品「姦通の女」を敵国であるナチス・ドイツに約16億円で売却した国家反逆罪で逮捕される。その人物の正体は、後に“もう一人のフェルメール”と呼ばれる天才贋作者、ハン・ファン・メーヘレン。メーヘレンは、売却した絵画は自身が描いた贋作だといい、それを証明したことで「ナチスをだました男」として英雄となる。

　番組は、メーヘレンの実像と事件の真相をたどるミステリー紀行。滝川さんが、アムステルダム、デン・ハーグ、ロッテルダム、デルフトを回り、フェルメールの作品に触れるとともに、“もう一人のフェルメール”メーヘレンとは一体何者なのか、なぜ贋作者になったのか、そして生涯で約70億円をだまし取ったという贋作技法が明かされる。

　旅を終えた滝川さんは「素晴らしい才能に恵まれながら、運命のいたずらで人生が狂ってしまったメーヘレン。彼の才能の多くは、結局、美術批評家をだますために使われたわけですが、今回取材をして思ったのは、フェルメールの魅力を誰よりも深く理解していたのは、実はメーヘレンなのではないか。フェルメールを世界で一番愛していたのは彼ではないか……そんな思いでした」とコメントを残している。

　「滝川クリステルのオランダ美術紀行　もう一人のフェルメール　20世紀最大の贋作事件を追う！」は、1月11日午後9時～11時24分放送。