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モデルで女優の太田莉菜さんが出演した映画「海月姫」(川村泰祐監督)が27日から全国で公開される。東村アキコさんの人気マンガが原作で、太田さんは目が隠れるほどの長い前髪にジャージー姿という普段の太田さんからは想像できない姿で三国志オタクのまやや役を演じている。実は「スーパー乾燥肌」という太田さんに美のこだわりや女優業について聞いた。
映画は、「男を必要としない人生」を掲げるオタク女子たちが集う共同アパート「天水館」を舞台に、主人公の月海や女装した男子・蔵之介、自らを「尼~ず」と称するオタク女子たちの姿を描いている。クラゲオタクの月海役で主演する能年玲奈さんをはじめ、池脇千鶴さんは鉄道オタクのばんばさん、お笑いコンビ「アジアン」の馬場園梓さんが和物オタクの千絵子、篠原ともえさんが年配の男性にときめく“枯れ専”のジジ様役で出演するほか、女装男子に俳優の菅田将暉さん、その兄役に長谷川博己さんも出演する。
「冬場は特に肌から水分が抜けるのが早い。スーパー乾燥肌です」と話す太田さんだが、「肌質に合う気に入った化粧品を使って、時間をかけてケアをする」のが太田さん流だ。「必要以上に高い化粧品を買うのはあまり好きではなくて。即効性がある化粧品もあるけれど、体が怠けちゃう。自分で治癒力を必要としない体になってくるので、風邪を引いたりしたときも自分の力で補えるように体を整えたり鍛えるようにしています」という。
13歳でモデルを始めてから「モデルという仕事を仕事と見なしていなかったんです。ずっと好きで続けてきたから」という太田さん。最近では女優としての活躍も目立つが、「だんだん表現の欲求が増えてきた結果、芝居をするきっかけをいただいた」と明かす。
転機になった作品について「特に自分の中で意識はしていない」というが、あえて挙げるとすれば13年に出演した映画「脳男」(瀧本智行監督)だという。「(出産と子育てによる休業から)仕事復帰して間もない時期で、自分の欲求が(演技に)向いているなというときに与えていただいた機会だったので……」と振り返る。
「これから先も自分がどうなっていくかは想像できない」という太田さん。「今はとにかく自分ができることとやりたいことをやっていきたい。やりたいことが自分に向いているかどうかは分からないけれど、挑戦したいことを続けていった結果、どう(自分が)変化するかは“お楽しみ”っていう感じですかね」といたずらっぽく笑う。
そして「今は現場が楽しい。いろいろな人の出会いもあるし、皆が一つのものに向かって(作品を)作っていく……。特別な時間で楽しい瞬間。やっぱり現場はいいなあと思いますね」と飛び切りの笑顔を見せた。
<プロフィル>
おおた・りな 1988年生まれ。01年にモデルデビュー。モデルとして多くのファッション誌で活躍する。映画「69 sixty nine」(李相日監督、2004年)でスクリーンデビューを果たし、その後、「ユモレスク 逆さまの蝶」(猪俣ユキ監督、06年)、「脳男」(瀧本智行監督、13年)など女優としても活動をスタート。最近はNHKドラマ「ロング・グッドバイ」(14年)、映画「ホットロード」(三木孝浩監督、14年)などに出演し、演技の幅を広げている。