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映画監督の河瀬直美さんが、フランス文化の発展に寄与した人に贈られる仏芸術文化勲章シュバリエを受章し、仏大使館(東京都港区)で叙勲式が行われた。日本人女性映画監督として初の授与に河瀬監督は「2015年の幕開けにこんな素晴らしい勲章をいただけることを大変うれしく思います」と、喜びを語った。
同章は、1975年に創設された仏共和国文化省の勲章で、これまでに、作家の川端康成さん、映画監督の北野武さん、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんなどに授与されている。河瀬監督は映画「萌の朱雀」(1997年)でカンヌ映画祭新人監督賞、「殯(もがり)の森」(2007年)で同映画祭グランプリを受賞している。
叙勲式には、河瀬監督の映画最新作「あん」(6月公開)で主演している女優の樹木希林さん、原作者のドリアン助川さんのほか、女優の松田美由紀さん、浅田美代子さん、渡辺真起子さんらも祝福に駆けつけた。河瀬監督は「(みなさんに)支えてくださった出来事を一つ一つ思い出して感無量です」と、涙ぐむ姿も見せた。