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大工原さんのご指導のもと、初めて自分でアロマオイルを作ることができた前回に続き、今回は女性の大敵、むくみ解消のためのアロマ作りをさせていただきました。
◇むくみにはジュニパー!
三浦さん:生理中は足や手がなんとなくむくむ感じがして、それも悩みの一つなんですが、マッサージ用のアロマオイルを作ることはできますか?
大工原さん:むくみに一番いいのはジュニパーなんです。お酒のジンの香りづけになっているもので、介護施設で使ったらすごく効果があったといいます。介護施設も自然なものでやりたいというところが増えてきて、香りを焚(た)いたり、お風呂に精油を入れたりするんですが、お風呂上がりに塗るのもただのワセリンじゃなく、こういうものを入れてあげてくださいと提案して一番よかったものがジュニパーなんです。でも春菊みたいな匂いがするんです。私は好きなんですけど……。
三浦さん:(かいでみて)うん、春菊ですね(笑い)。でもいい香り。
大工原さん:浄化作業がすごくあるんですよ。私はすごく“気”をもらいやすくて、それで疲れてしまったときは、ジュニパーの塩風呂に入るとすっと引いていく感じがして。あとは血液流動作用のあるレモングラスもいいですね。
三浦さん:これはなじみのある香りですね。
大工原さん:ハーブのレモングラスはタイ料理のトムヤムクンにも入っていますよね。南方の料理に使っているものって抗菌作用も高いんです。あとは、ラベンダーもいいですよ。炎症を抑える抗炎症作用があるので。
三浦さん:わあ! このラベンダーすごくいい香り。
大工原さん:私がお世話になってるフランスの薬剤師さんに最初に会いに行ったとき、ラベンダーを5種類出されて、「いいと思う順番に並べてください」ってテストされたんですよ。これはそのときにもあった、標高が1000メートル以上の場所で採れる最高のラベンダーで、そのときはちょうどいい順に並べることができて。そうしたら「取引したい」と言ってくださったんです。
三浦さん:ホントにテストですね。それにすごくさわやかな香り。
◇マドンナも愛したパチュリ
大工原さん:薬剤師さんが(お勧めするのに)一番自信があるのがラベンダーだと言ってました。私が好きなのはパチュリっていう精油で、マドンナさんが「Like a Prayer」のアルバムジャケットにその香りをつけたことで有名なんですが、墨のような香りで、「私はパチュリが一番好きです」と言ったら、それは僕は自信ないって(笑い)。これがパチュリです。
三浦さん:(かいでみて)あ、何かちょっと和のような、高級なお香のような、いい香りですね。
大工原さん:樹脂なのでドロッとしていて、ベースノートに使うものなんですが、足のマッサージに使うなら少し入れてもいいかもしれませんね。むくみにはシナモンもいいですが、刺激が強いし匂いが苦手な人も多いんです。でもシナモンはすごく血行をよくしてくれて、足が冷えてる人でもシナモンをちょっと入れるだけで、足の裏から汗が出るぐらいなんです。あとは、ヒノキみたいな香りのシダーやサイプレスもむくみにはいいですね。
三浦さん:私、このシナモンすごく好きです。
大工原さん:じゃあ、この中で決めていきましょうか。絶対入れた方がいいのが、ジュニパーとサイプレスです。血行をよくするシナモンやレモングラスもお勧めです。ジンジャーも温かくなるのでいいと思いますし、むくみも炎症と考えると、抗炎症のラベンダーを入れてもいいし、ベースノートでパチュリを入れてもいいし。
◇10種類もブレンド!
三浦さん:こんなに何種類も入れていいものなんですか?
大工原さん:はい。その中から選んでもいいですし、マッサージオイルなら3%くらいの濃さにしてもいいと思うので、今回は50ミリのボトルに全部で30滴。普通のサロンで使っているのはだいたい2%も入っていなのですが、メディカルアロマは実際に効果を期待するものなので、少し濃い目に作るんです。あとは、鎮痛効果があるウインターグリーンを入れてもいいですね。クールな感触ですけど、手足のマッサージなら大丈夫ですよね。
三浦さん:(かいでみて)本当にサロンパスの香り(笑い)。でもちょっと「ドクターペッパー」みたいな甘い感じもありますね。
大工原さん:なめても甘くて、歯が痛いときに原液で塗ったりもするんです。
三浦さん:それではジュニパーと、サイプレス、レモングラス、バージニアシダー、シナモン、ジンジャー、ウインターグリーン、パチュリ、ラベンダー……。
大工原さん:好きな香りはどれでしたか?
三浦さん:シナモンと、ラベンダーとパチュリ。
大工原さん:それを多くしてもいいかもしれないですね。シナモンは刺激が強いからちょっと少なめに。あとはイランイランもいいですよ。
◇エロティックなイランイラン
三浦さん:イランイランって寝室で焚くといいといわれているものですよね。
大工原:そうですね。催淫作用があると言われていて、花の中の花っていう、新婚初夜のカップルが使うものだと(笑い)。
三浦さん:ちょっとエロティックですね(笑い)。
大工原さん:イランイランは大好きな方と苦手な方がいるんですけど、モルヒネよりも鎮痛作用があるといわれていて、ターミナルのケアの患者さんがモルヒネも効かなくなったころに、イランイランをかいだら嗅覚療法で痛みが緩和したっていわれているんです。
三浦さん:じゃあイランイランも。ホントにいろんな組み合わせができるんですね。
大工原さん:慣れてきたらキャリアオイルもブレンドできるんですよ。ほとんどは業務用のオーガニックのホホバオイルをベースに使うんですが、精油ってビタミンがないので、ビタミンのあるものを入れてあげることもありますし、アボカド油やキャロット油を入れたり、ちょっと香りが強いですが、アプリコットオイルを使うこともできます。
三浦さん:オリーブオイルでも?
大工原さん:できますが、食べるものと化粧品用では認可が違うので、必ずしも食用だから安全というわけではないんです。ではブレンドしていきましょうか。メインはどれにしますか? ひとつだけ7滴くらいにしてもいいと思います。
◇ナポレオンも愛用!?
三浦さん:じゃあジュニパーを7滴で、サイプレスが6滴……パチュリもいいですね。なんかキュンってする、切ない気持ちになる香りですね。
大工原さん:ナポレオンが好きでつけていた香水にもパチュリがたくさん入ってたっていわれてるんですよ。
三浦さん:(ブレンドしながら)ああいい香り。初めて出合った香りです。大工原さんのオイルたちが、どれもすごくエレガントな優しい香りだからですね。
大工原さん:そう言っていただくとウチの薬剤師さんが喜びます。自分で一つ一つ畑を探して、生産者の方とお話しして、いいアロマオイルを選んでいるとおっしゃっているので。
三浦さん:本当に幸せな香りのオイルを作ることができて、すごくうれしいです!
すてきな香りに出合ったところで、今回はここまで。次回は調合体験の最終回として、もう一つ作らせていただいたものを紹介します。世界に一つしかない、普段使いの自分のための香りです。
心も体もキレイになって、毎日キラキラしましょう! できることは今からスタートですよ!