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女優の長谷川京子さん(36)が、木村文乃さん主演で放送中の連続ドラマ「マザー・ゲーム~彼女たちの階級」(TBS系、火曜午後10時)に出演している。開業医の妻で、モデル並みの容姿とファッションセンスを持ちながら、姑(しゅうとめ)と確執のある矢野聡子を演じる長谷川さんに、ドラマについて聞いた。
◇自分の家庭と照らし合わせることも
ドラマは、ひょんなことから名門幼稚園に子供を通わせることになった年収250万円のシングルマザー・蒲原希子(木村さん)の奮闘を描く物語。長谷川さんのほか、名門幼稚園に子供を通わせ、希子と関わり合っていくセレブママとして貫地谷しほりさん、安達祐実さん、檀れいさんが出演し、5人の母親がさまざまな問題を抱えながら子育てをする姿も描かれている。
2児の母親でもある長谷川さんは同作の内容について「自分の家庭と照らし合わせてしまうことが多々ある」といい、「(劇中で)ほかの方が演じている母親が、うまくいかずに子供を思わず怒ってしまうのを見ると気持ちが分かりますね」と共感することもあるという。
また「5人の(女性の)子育ては本当にそれぞれだし、そこに正と悪をつけることは難しいと思う」と感じている。「多様な家族を見て、(子育てに)正解がなければ、間違いもない……というのはすごく思います」と実感を語った。
◇姑の嫌がらせは「コントみたい」
長谷川さんが演じる聡子は、元看護師で、院長の息子だった夫に見初められ結婚したものの、その経歴を気に入らない姑からモラハラ(モラルハラスメント)を受け、息苦しい日々を送っているという役どころだ。姑から濃すぎる抹茶を出され、聡子が飲み干すシーンや、一家そろっての夕食時に聡子だけ弁当を出されるシーン、幼稚園のバザーのために作った手提げバッグをはさみで切り刻まれるシーンなど、姑からの嫌がらせもたびたび登場する。
そんな嫌がらせを受けるシーンについて長谷川さんは「もちろん(つらいという)聡子の感情になるし、(視聴者に心配されるのは)うれしいですね」と前置きしながら、「自分にとってリアリティーのあることではないから、ふとしたときにコントみたいなことをやっているなって感じて面白いですね」とからりと笑う。
◇姑に“反撃”? 主人公との関係は…
26日放送の第7話では、姑との関係に変化の兆しが見え、聡子が「自分の意見をきちんと言う」シーンが登場する。長谷川さんは「(これまで聡子は)嫁に入った家のやり方に従おうと思ってやってきて、自分の意志をたぶんあんまり言ったことがないと思うんです。でも自分の意見を言わざるを得ない、言えるタイミングが来る」と解説し、「お義母(かあ)さんとの関係に、1回、けりをつけるという感じです」と話した。
また聡子はこれまで、木村さんが演じる主人公の希子に対して、あまりいい感情を持っていなかったが、「(2人の関係は)基本は平行線」と言いながら、「聡子なりに希子の言うことも、もっともだという部分があると分かっているし、彼女(希子)がアドバイスをしてくれるお陰で、自分の意見を言える環境を作ってもらえる。ものすごく仲良くなるわけではないけれど、それなりに認める展開になります」とドラマの今後の展開に期待をもたせた。
次回は、長谷川さんが理想とする女性像などについて聞く。
<プロフィル>
はせがわ・きょうこ。1978年7月22日生まれ。千葉県出身。女性ファッション誌の専属モデルとして芸能活動を始め、2001年に女優デビュー。06年の「おいしいプロポーズ」(TBS系)で連続ドラマに初主演した。08年には河瀬直美監督の映画「七夜待」で主演を務めた。 13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」に出演し、ヒロインの八重の兄・山本覚馬の妻、うらを演じた。女性ファッション・ライフスタイル誌「LEE」(集英社)で仕事やプライベートをつづる「おいしい歳時記」、女性ファッション・ビューティー誌「DRESS」(gift)で私物を交えたコーディネートを紹介する「長谷川京子の私服日記」を連載している。