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大塚家具は2日、東京・IDC大塚家具の新宿ショールームで新ロゴ・新ビジョン発表会を開催し、大塚久美子社長が店舗のリニューアルやリユースへの取り組みなどの新ビジョンを発表した。また、新たな企業ブランドロゴもお披露目された。白のジャケットにゆったりしたベージュのパンツ姿で現れた久美子社長は「前のものを否定するより、創業以来培ってきた価値の部分を生かしていくために、いかに現代の消費者に合わせていくか」と話し、「もっとお客様本位に変わっていく」と力を込めた。
発表会では、新スローガン「幸せをレイアウトしよう。」の下、全店舗のリニューアルを発表。新宿ショールームを皮切りに全16店舗で実施し、気軽に入りやすい店舗にして「見やすく」「分かりやすく」「新しい気付きに出合える」売り場を目指す。また、気軽にインテリアを変えるための提案としてリユースの仕組みも導入する。久美子社長はインテリアを車に例え、「インテリアの世界は今、新車の市場しかない」といい、リユース市場を確立させると語った。発表会では他にも、家具の組み立て、設置、移動など家具に関わるさまざまなサービスを優先的に提供する新たな会員制「IDC PARTNERS」を10月から開始することや、不要になった家具を最大10万円で下取りする「のりかえ特割」などの企画が明かされた。
新たにお披露目された企業ブランドロゴは「IDC」の文字を四角や楕円でデザインしたもので、「設計デザイン的なものを思わせる形」をイメージ。久美子社長は「30年以上使っているものなので、一新して、気持ちを切り替えて」と変更の背景を説明し、「従来の歴史を大切にしながら未来を新たに作り上げていこう、という姿勢を読み取っていただければうれしい」とロゴに込めた思いを語った。
また、世間の注目を集めた創業者の父との“親子げんか”については、久美子社長は「こうやってビジネスで安心してもらって喜んでもらって、ということが増えていくことで、少しずつわだかまりというか、気持ちがほどけていって、訴訟などの解消につながればいいなと思っています」と言葉少なに語り、まだ和解には至っていないのかと聞かれると「そうですね、残念ながら……」と表情を曇らせた。新ロゴ・新ビジョン発表会には女優で同社の新テレビCMに出演する平祐奈さんも出席した。