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諫山創さんの人気マンガ「進撃の巨人」を実写化した2部作の後編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」(樋口真嗣監督)が19日に公開される。圧倒的な力を持った巨人たちと人類の絶望的な闘いを描いた作品で、8月1日に公開された前編では、主人公のエレンが巨人たちから生活圏を取り戻すための作戦を遂行中に巨人化し、襲ってきた巨人たちと戦うシーンまでが描かれた。完結編となる後編では、巨人化したエレンの謎や人類最強の男・シキシマの謎、そして最大の謎である巨人誕生の背景が明かされるなど、前編の伏線が次々に回収される。前編ラストで描かれた“巨人対巨人”のバトルなど、圧倒的な迫力の巨人が暴れ回るシーンが見どころだ。
前作と同じく主人公のエレン役を三浦春馬さん、ヒロインのミカサを水原希子さん、エレンの親友のアルミンを本郷奏多さん、“人類最強の男”シキシマを長谷川博己さんが演じている。脚本は「GANTZ」2部作などで知られる渡辺雄介さんと、映画評論家の町山智浩さんが手掛けた。 100年以上前に、突然現れた巨人たちによって文明を崩壊させられて以降、巨人の侵攻を防ぐために巨大な壁を築いて内側に生活圏を確保して暮らしていた人類。だがある日“壁”を壊して侵攻してきた超大型巨人をはじめとする多数の巨人たちにより、平和はあっけなく崩壊する。それから2年後、調査兵団の一員として外壁の修復作戦を実行中に巨人に襲われたエレンは戦いの末に巨人化。巨人に襲われ生死不明だったミカサや親友のアルミンらの前で圧倒的な力を持った巨人として他の巨人たちを撃退していくが、巨人化したエレンは人類にとっても恐怖の対象となる。そんなエレンに対してシキシマはある秘密を打ち明ける……というストーリー。
公開直後からネットを中心にさまざまな話題と賛否両論の感想を集めた前作。その完結編となる今作では、物語はめまぐるしく進行し次々と謎が明らかになる。もちろん最大の謎である「巨人はなぜ生まれたのか?」という問いに対する回答も用意されており、意外な展開に驚かされる人も少なくないだろう。巨人たちとのバトルシーンは前作に比べるとやや減少した感はあるが、終盤で繰り広げられる巨人同士のバトルはさすがの迫力。腹部に蹴りを入れたまま跳びヒザ蹴りをキメるなど格闘マンガ「グラップラー刃牙」を彷彿(ほうふつ)とさせるアクションもあり、大スクリーンでの映像の熱量は、前編から変わらず強烈な印象を与えてくれる。19日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(河鰭悠太郎/毎日新聞デジタル)