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ダブリン近郊の港町「Howth(ホウス)」。観光地としてもよく知られており、新鮮なシーフードを堪能できるレストランやパブが建ち並びます
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ダブリン近郊の港町「Howth(ホウス)」。観光地としてもよく知られており、新鮮なシーフードを堪能できるレストランやパブが建ち並びます

33歳、海外留学します!:第29回 ダブリンの引っ越し事情 早い者勝ちの短期決戦

 アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越したエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は、ダブリンでの引っ越しについてつづります。

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 ◇ダブリンでの部屋探しは約3週間前から

 ダブリンで3回、そして最終的にダブリンからロンドンへの引っ越しを経験した私。アイルランドへ渡る前に東京でも引っ越しをしたことは何度もありましたが、ダブリンもロンドンも、引っ越し事情は、日本とまったく異なりました。物理的、精神的に費やした労力は相当なもの。さらに私が出会った大家さん、フラットメートはどういうわけか強烈な個性を持つ人が多く、どの家でも忘れられない思い出がたくさんできました。

 ダブリンでの引っ越しの第1弾は、最初のアパートの契約終了に伴うものでした。約3週間前からネットで空き部屋探しをスタート。遅いと思われるかもしれませんが、このタイミングはダブリンの留学生にとっては早い方です。というのも、空き情報が更新されるタイミングがどこもギリギリ。3日から1週間以内に入居可能という内容の広告が大半で、「明日から」なんていう広告も珍しくはありませんでした。

 「なんでもっと早くから募集しないんだろう?」と私はいつも不思議に感じていたのですが、ここではそれが普通の感覚らしく、管理者が単にのんびりしていただけというケースもよく見られました。日本人とは感覚が違うなあと実感した面の一つでもあります。

 ◇ライバルは多数 アポ入れは1分1秒の争い

 そのため、早めに動けばいいというものでもなく、日本のスタイルに慣れていた私は気持ちの焦りと闘いながら部屋探しを続けていました。しかし、それよりももっと深刻な問題だったのは、競争相手が多いこと。留学生が好むような安くて学校に近い物件は、驚くほど早く新しい借り手が決まってしまうのです。

 新しい空き情報を入手した直後にコンタクトを取り、同日に見学の約束を取り付けても、すでに入居希望者が先に契約の予約をしているということは日常茶飯事。さらに、実際に見学まで至った場合は運がいい方で、電話の時点ですでに契約済みと断られることも多々ありました。

 部屋探し期間中、ストレスをためてばかりいた私は、学校の先生によく相談をしていたのですが、ダブリンは単身向けの物件自体が、ここ数年とても不足しているのだとか。留学生でなくて社会人であっても、シェアハウスに住むのはごく一般的でした。そして数が少ないため、家賃は高騰。節約するという意味でも、身軽なシングルの人は、多くがシェアハウスを選択していました。

 次回は、引っ越し先の新居についてづつります。

 <プロフィル>

 ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。

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