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今週シネマ:18、19日公開の映画 「スター・ウォーズ」最新作、「妖怪ウォッチ」第2弾、「はなちゃんのみそ汁」…

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。18日には、世界的大ヒットSF映画「スター・ウォーズ」シリーズの10年ぶりとなる最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(J.J.エイブラムス監督)が午後6時半から全国一斉公開。19日には、ゲームやアニメが人気の「妖怪ウォッチ」の劇場版アニメ第2弾「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」(高橋滋春監督・ウシロシンジ監督)、2012年に出版され、テレビドラマ化や教科書に掲載されるなどした実話エッセーを映画化した「はなちゃんのみそ汁」(阿久根知昭監督)、ハリウッド俳優で若くして亡くなったジェームズ・ディーンと写真家のデニス・ストックの友情を描いた映画「ディーン、君がいた瞬間(とき)」(アントン・コービン監督)が公開される。

 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は、7番目のエピソードで、新たな3部作の第1弾にあたる。「エピソード6/ジェダイの帰還」から約30年後が舞台で、ルークやハン・ソロ、レイアといったおなじみの登場人物に加え、砂漠の惑星ジャクーで廃品を売りながら孤独に生きるレイ、ルークの居場所を示す地図を持ったドロイドのBB-8、元ストームトルーパーのフィン、レイを追う悪役のカイロ・レンといったフレッシュなキャラクターたちが何をしでかすのかが見どころ。往年のファンが泣いて喜びそうな伝説の宇宙船「ミレニアム・ファルコン」の登場シーンもある。ブラスターやライトセーバーを使った生身での戦いに、スピード感のある追跡劇、宇宙空間でのドッグファイトと、アクション面での見せ場に加え、ドラマチックな展開にさまざまな伏線まで盛り込まれ、全体のイメージとしては第1作「エピソード4/新たなる希望」に近い“原点回帰”作になっている。

 「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」は、天野ケータや未空イナホ、ジバニャンらが活躍する五つのエピソードで構成され、ゲスト声優として長澤まさみさん、堀ちえみさん、武田鉄矢さん、お笑いコンビ「博多華丸・大吉」が出演。見知らぬ少年を助けようとして死んでしまったケータ(声・戸松遥さん)が、取りついた人を普通にしてしまう妖怪「フウ2(ツー)」となる「妖怪になったケータ」、8年後の世界にタイムスリップしたジバニャン(声・小桜エツコさん)が自分が生きていた頃の飼い主で大人になったエミちゃん(声・長澤さん)を助けるために奮闘する「ジバニャンの華麗なる妖怪」など、人間界と妖魔界の二つの世界を巻き込んだ五つのエピソードが楽しめる。

 「はなちゃんのみそ汁」は結婚、妊娠、出産の間にがん患者となった女性と、愛する家族との大切な日々を丁寧に描き出し、ヒロインを広末涼子さん、その夫を滝藤賢一さんが演じた。阿久根監督は今作で、がん患者が書いたエッセーから日常の大切さが感じられる温かな家族ドラマを抽出。広末さんは病気でつらそうという表情はあまりなく、がん治療を全面に押し出さずに描いたところに好感が持てる。喜んだり、がっかりしたり、泣いたりと感情豊かな滝藤さんがとてもユーモラスで、オーディションで選ばれたという演技経験ゼロのはな役・赤松えみなちゃんを加えて、広末ママとほのぼのとした家族を生み出している。「食べる」という命の基本を娘に託す母親の姿がたくましく、並んで弁当を食べるシーンもほほ笑ましい。

 「ディーン、君がいた瞬間(とき)」は、だ無名の新人俳優だった頃のディーンが、若手写真家のストックと出会い、LIFE誌に載せるための密着取材を兼ねた2週間におよぶ旅路の真相に迫る。アメイジング・スパイダーマン2」(2014年)などで知られるデイン・デハーンさんがディーンを、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンさんがストックを演じている。1955年、若手写真家のデニス・ストック(パティンソンさん)は、世界を驚かすような写真を撮らなければと焦っている中、パーティーで無名の新人俳優であるジェームズ・ディーン(デハーンさん)と出会う。ディーンがスターになることを確信したストックは、LIFE誌に掲載するための密着撮影をディーンに持ち掛け、ロサンゼルス、ニューヨーク、そしてディーンの故郷のインディアナまで共に旅をする。最初は心が通じ合わなかったが、次第に互いの才能に刺激されていく……というストーリー。

 そのほか19日は、“世界で最も危険なヒップホップ・グループ”「N.W.A.」の知られざる物語を描き、音楽伝記映画として全米興行収入で歴代1位に輝いた「ストレイト・アウタ・コンプトン」(F・ゲイリー・グレイ監督)、名作「ペーパー・ムーン」(1973年)のピーター・ボグダノビッチ監督の13年ぶりの最新作で、往年の映画スターたちへのオマージュがちりばめられたコメディー「マイ・ファニー・レディ」、フランス女性で初めて生と性をテーマに書いた本を発表した実在の作家ヴィオレット・ルデュックさんを主人公にした「ヴィオレット-ある作家の肖像-」(マルタン・プロボ監督)が公開される。

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