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2016年はどんな女性に注目が集まるのだろうか。旬の女優やモデルのフェロモンを引き出した表紙で人気を集め、昨年は「おフェロ」というユニークな造語でも注目された女性ファッション誌「ar(アール)」(主婦と生活社)の笹沼彩子編集長は「今年は、母性を持った温かく周りの人を包み込むような女性がモテるのでは」と考えており、それを体現する女性像として女優の有村架純さん、石原さとみさん、中条あやみさんを挙げる。笹沼編集長に話を聞いた。
◇「おフェロ」から「母性へ」
同誌はモテることに積極的で「女性であることを一番楽しんでいる人」を「雌ガール」と呼び、“モテ路線”のファッションやメークなどを提案する雑誌。昨年、注目された「おフェロ」は、「フェロモンが“だだ漏れ”している状態」を表した造語で、笹沼編集長は「おフェロは、ちょうど今の女の子の気分にマッチしたワード」という。
一方で「今年は母性を持った温かく周りの人を包み込むような女性がモテるのではないかと思っていて、新しい言葉を考えているところ。『雌を一番発揮できるのは母性』という方向にシフトチェンジしていけたら」と語る。
◇母性本能のある女の子はすごくモテる
それを体現する女性像として笹沼編集長が挙げるのが、女優の有村架純さん、石原さとみさん、中条あやみさんの3人。
昨年、松岡修造さんの日めくりカレンダー「まいにち、修造!」がヒットしたことを引き合いに、昨今の“気分”を「みんな応援されたいのかな」と推察。さらに「マネジャー気質というか、母性本能のある女の子はすごくモテる」といい、中条さんについて「まだ若いですが、お会いしたときに、とても愛されて育ったという印象を受けて、その分、人に愛情を分けるのも上手だと感じました」と語った。
◇メーク、ファッションは大人っぽく
15年、同誌は「アイドルチックなポップな可愛らしさや、子供っぽい甘さ」を提案したが、今年は「癒やし系というか、少し大人っぽい路線のファッションやメーク」を取り入れたおしゃれに注目しているという。
笹沼編集長は「春夏は明るい色がたくさん出てくると思いますが、突飛な色ではなく優しい明るさ」を選ぶことをすすめ、アイテムでは、スカートとガウチョパンツのいいところを合わせ、「やわらかい癒やし系の雰囲気につながる」という「スカーチョ」に注目している。メークは「ツヤツヤよりは、なめらかでマットな感じがいい」と提案している。
*「ar」……1995年9月に創刊され、昨年20周年を迎えた。2012年11月に現編集長の笹沼彩子さんが編集長に就任。誌面を大幅にリニューアルし、約1.5倍の発行部数となった。14年にサイトをリニューアル。同年に画像共有アプリ「インスタグラム」の活用を始め、フォロワーは11万人を突破している。