33歳、海外留学します！：第39回　イタリア人のクラスメートを訪ね旅へ　長期留学は勉強以外のメリット大

　アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん＝仮名＝が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します！」。今回は長期留学で得た勉強以外のメリットの一つ、友人についてつづります。

　◇クラスメートだった友人に会うためイタリアへ

　もともとイタリアに関心が高かったわけではないのですが、ダブリンの語学学校でイタリア人の友人が大勢できたことをきっかけに、ぐっと興味をもつようになりました。また、ある程度、英語力が身についてきたころだったので、ヨーロッパ内を行き来することに、まったく抵抗を感じないようになっていました。

　一番仲良くなった女友達は、イタリア南部の小さな町に在住。ローマへアクセスしやすい場所だったこともあり、ホリデー期間を利用して家に遊びに行くことに。

　飛行機はLCCを選び、片道約6000円とお手頃。ホテルは取らず、友人宅に泊めてもらえることになったので宿代もかかりません。まずは友人の住む小さな村を訪れ、アッシジとローマを3日かけて観光した後、ミラノへ移動し1泊という旅です。

　ローマに着いたのは10月下旬。それなのに、とても日差しの強い日が続いていました。昼間は特に暑く、気温も30度近かったように思います。ローマ観光のうち一日は、iPhoneの観光ガイドアプリを頼りに、一人で有名スポットをできる限り多く回ろうと意気込んでいたのですが、3時間もたたないうちにへとへとに……。

　◇留学は長期がおすすめ　勉強以外のメリット大

　留学初期に気づいたことの一つがクラスメートのこと。語学学校では、ほぼ毎週、生徒の入れ替わりが行われるため、短期留学だと、なかなかクラスメートと絆を深めるチャンスを作りにくいと言えます。

　今回訪ねたイタリア人の友人も、最初の1カ月は、さほど話をする仲でもありませんでした。しかし2カ月目を過ぎた頃から急に距離が縮まり、毎日教室で顔を合わせる以外に、毎週末一緒に遠出をするほど仲良くなりました。

　社会人にとって、1カ月以上の留学はかなり難しいと思います。しかし、長めに時間をとった方が、勉強以外の面でもメリットが大きいため、チャンスがあるようなら長期留学がおすすめです。今回家に泊めてくれた友人以外にも、各地にたくさん友人を作ることができました。

　今回の旅でも、イタリア在住の複数の友人に事前にFacebookで声をかけると、みんなが温かく地元に招いてくれました。ベネチア、ミラノ、ペルージャと見事にバラバラだったので、今回訪れるのは見送りましたが……。たくさんの友人を訪ねて、近い将来イタリアを再訪できるといいなあと思います。

　＜プロフィル＞

　ハマコ（仮名）。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい！　海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。