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女優の北川景子さんがこのほど、主演を務める松本清張原作のスペシャルドラマ「黒い樹海」(テレビ朝日系、3月13日午後9時)のクランクアップを迎えた。初挑戦の清張作品を終えた北川さんは「とにかく難しかった、という印象です」と告白。劇中では着物に身を包み、六平直政さん演じる“容疑者の一人”画家・鶴巻に強烈な平手打ちを食らわせる演技にも挑戦しており、作品については「悩みながら演じた分、完成作品を見るのが楽しみです。もしまた清張作品に参加できるなら、今回の経験を生かしたいと思います」と目を輝かせた。
ドラマは1960年代に刊行された松本清張の長編小説「黒い樹海」が原作。唯一の身内である姉・信子(小池栄子さん)を不慮の事故で亡くした笠原祥子(北川さん)が、姉が勤めていた新聞社で契約社員となって真相を探っていく……という展開。北川さんは「こんなにも静かで、大きなものを背負った役は初めて。いろんな思いを細かい表情で伝えるお芝居は難しく、相当悩みました。“静のお芝居”とはどんなものか、難しさも含めて初体感することができ、とても勉強になりました」と振り返った。
北川さんは、鶴巻に迫られて痛烈な平手打ちを食らわせるシーンで、次々と“濃厚な表情”を見せる六平さんの演技に感服した様子で、「六平さんは『松本清張の濃厚な世界観を表現するには、これくらいやった方がいいんだよな』と、口癖のようにおっしゃっていて、ごく自然にそれを実践されていたんです。すごく勉強になりました!」と明かしている。
スペシャルドラマ「黒い樹海」は、北川さん、六平さんのほか、向井理さん、沢村一樹さん、鈴木浩介さん、酒井若菜さん、江口のりこさん、室井滋さん、山本未來さん、尾美としのりさん、麻生祐未さん、古田新太さんら豪華キャストが集結。「松本清張二夜連続ドラマスペシャル」の第2夜として3月13日午後9時に放送予定。第1夜は田村正和さん主演の「地方紙を買う女」で、同12日午後9時から放送予定。