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「ひつじのショーン スペシャル ~いたずらラマがやってきた!~」のワンシーン(C)Aardman Animations Ltd 2015
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「ひつじのショーン スペシャル ~いたずらラマがやってきた!~」のワンシーン(C)Aardman Animations Ltd 2015

注目映画紹介:「ひつじのショーン スペシャル ~いたずらラマがやってきた!~」クセになる面白さ

 人気クレーアニメショーンの最新作「ひつじのショーン スペシャル~いたずらラマがやってきた!~」(ジェイ・グレイス監督)が5日に公開される。「ひつじのショーン」は、英国のアードマン・アニメーションズの大ヒットシリーズ「ウォレスとグルミット」に登場するひつじのキャラクター・ショーンを主人公にした作品で、2015年にはシリーズ初の長編「映画ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム」が公開された。今作は、ショーンといたずら好きなラマたちがドタバタ劇を繰り広げる「~いたずらラマがやってきた!~」のほか、英国で放送され人気が高かったテレビシリーズからセレクトされた5話が同時上映される。

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 見本市に出かける牧場主と牧羊犬のビッツァーに、羊のショーンはこっそりついていく。見本市のオークションに出ているエキゾチックでずる賢い3匹のラマに夢中になったショーンは、牧場主をだましてラマを買わせることに成功した。しかし、牧場に戻ると、ラマたちは調子に乗って暴れ始め……というストーリー。

 「ひつじのショーン」シリーズの魅力は、人形や背景を1コマ1コマ動かしてストップモーションで撮影していく手作り感あふれるクレイアニメーションの可愛らしい動きと、なんともいえない表情にある。今作でもいだずら好きだけれど温かくて優しいショーンの魅力が全開で、さらにアクの強さを際立たせるラマたちの珍騒動はテンポ感もあって思わず笑ってしまう。仕込まれているネタもちょっとブラックなものも盛り込まれているなど、大人が見ても面白く、うならされる。同時上映の五つのエピソードも、さまざまなショーンを垣間見ることができ、基本的には笑わされつつ、ほんのりジーンと感動させられてしまう場面もあるなど、クセになる面白さを持った作品だ。5日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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