仕事や持ち物についてのこだわりを語った上戸彩さん
女優の上戸彩さんが、ディズニーの劇場版アニメーションの最新作「ズートピア」(バイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督)の日本語版で、主人公のウサギの新米警官、ジュディ・ホップスの声を担当している。そんな上戸さんに仕事上のこだわりや持ち物のこだわりなどについて聞いた。
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◇小さい頃の夢は保育士
「ズートピア」は、動物たちが人間のように文明社会で暮らす世界“ズートピア”を舞台にした作品。大都会に思いをはせるウサギのジュディは、警察官になりたいという夢を抱き、やがて努力の末、ズートピア初のウサギの警察官になる。だが、ズートピアを揺るがす史上最大の事件が起こり……という内容。23日公開。
ジュディは警察官になる夢を抱いていたが、上戸さんの小さい頃の夢は? 「保育士さんになりたかったんです。20歳まで目指していました。さすがにこのお仕事からの転職は無理だなと20歳のときに気づいて。何か赤ちゃん関連の資格を取って夢をあきらめようと思って、ベビーマッサージの資格を取りました」と明かした。
その後は、女優を「一生やっていきたい仕事」と心に決めて、取り組んでいる。「一生の仕事と思えるまですごく時間がかかりました。それまではレールからそれないように必死に走ってきたつもりではあるんですけれど、25歳を過ぎて、やっと自分で周りの人たちと一緒にレールを引けるようになって。今、一番幸せですね」と腰を据えてじっくりと取り組んでいる。
◇求められる幸せ
無我夢中で働いていた10代の頃は「家族のために一心不乱に働いていました。当時は家族みんなで住める大きなお家がほしいというのが夢だったので、その夢をかなえるために必死で働きました」というが、20代に入ってからは「求められるとうれしくて。苦しくてもやりましたね。それは、求められる幸せがあるわけだから、それに自分の気持ちを乗せていくというか」と変化してきた。
そして30代を迎えた今、仕事に集中できるのは「環境だと思います。一緒に頑張れる人がそばに一人でもいたら、頑張れるし、一人でも多くの人と一緒に頑張るということで乗り越えられる壁もたくさんあると思います。独りぼっちだと絶対につらくなっちゃうと思うので……」と周囲の支えが重要だと語る。
◇原動力は食べること
どんなに現場がハードでも「(他のスタッフで)自分よりずっとハードな人がもっと頑張っていたりするのを目にすると、これは弱音ははけないなもっと頑張るしかないと。だから重要なのは(みんなで頑張っていくという)環境だと思いますね」と周囲と力を合わせることが原動力だと語る。
また、上戸さんの原動力は「食べること。どんなに忙しくても抜かずに食べています。ほかのことではあまり怒らないんですが、ご飯の時間を抜かされたらすごく怒っていましたね」と笑顔で明かす。
食に対するこだわりは「ロケ弁で育ってきたので、外食をする場合は和食をいっぱい食べるようにしたり、自分にご褒美を与えるときは中華を食べに行ったり」と楽しみながらきちんと食事をとるようにしている。
◇こだわりのペンは…
持ち物のこだわりについては、「ペンですね。普段お手紙を書いたりとか、お礼状を書いたり、年賀状もそうなんですけれども、それを書くときのお気に入りのボールペンがあって」と切り出し、「一番好きなのは、糸井重里さんの『ほぼ日手帳』についているボールペンですね。3色あって、めちゃめちゃ使い勝手がいいんです。出合いは(糸井さんの)奥さん(で女優)の樋口可南子さんにいただいて、3年ぐらい持ち歩いて使っています」と語った。
次回は「ズートピア」のアフレコ秘話や見どころなどについて聞く。
<プロフィル>
1985年9月14日生まれ、東京都出身。1997年「第7回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞受賞。2000年にテレビドラマ「涙をふいて」で女優活動を開始。以降、多数のドラマや映画に出演。「第40回ゴールデン・アロー賞最優秀新人賞」、「第27回日本アカデミー賞新人賞」、「第37回日本アカデミー賞主演女優賞」をはじめ数々の賞を受賞している。主な出演作品に、映画「あずみ」シリーズ(03、05年、主演)、「テルマエ・ロマエ」シリーズ(12、14年)、「武士の献立」(13年、主演)、テレビドラマでは、NHK「いつか陽のあたる場所で」(13年、主演)、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(14年、主演)、「アイムホーム」(15年、ヒロイン)など。ほかにも、CM出演、ラジオ、ライブ、書籍など、多岐にわたって活躍中。
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