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課題に使った写真
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課題に使った写真

33歳、海外留学します!:第45回 写真描写問題が英単語力、形容詞力のアップに

 アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々との触れ合いなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は語学学校での課題とフリーマーケットについてつづります。

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 ◇英単語力がアップした写真描写の課題

 TOEICには写真描写問題がよく出題されます。語学学校でもテーマとしてよく扱われました。ダブリンにいた頃のある日、こんな課題が出されました。

 「好きな写真を1枚選んで、描写してください」

 自分で見つけた風景や人、物の写真に説明文を書くという課題です。実は、これが意外と難しいのです。説明するためには写っている物の名前やシチュエーションを、うまく表すことができないといけません。「人がいて、ビルがあって……」なんていう、ざっくりとした表現ではダメで、正確な単語力と豊富な形容詞の知識が必要です。

 私はフリーマーケットで撮影した写真を選びました。先生からも「教材としてナイスな構図だね」と言われたほど、説明しがいがあると感じたからです。

 ◇お店は「shop」だけじゃない

 この時初めて知った言葉が「stall」という仕切られたお店や屋台を表す単語。私が「shop」と書いたら先生に「この場合はstallが正確だよ」と言われたのです。こういう細かい差に気づく機会はなかなかありません。じかに教わる語学学校のよさを感じた瞬間でもあります。

 この課題で、自分の頭にある形容詞のストックが、あまりにも少ないことも実感しました。「nice」「beautiful」「delicious」「cheap」といったありきたりなものしか出せず、愕然(がくぜん)。豪華な見た目を表す「luxurious looking」や、お手頃価格という「affordable price」などを、この課題で学びました。

 ◇フリーマーケットは発見だらけの空間

 課題で選んだ写真は、初めてダブリンのフリーマーケットに行った際の1枚。特に人気のあるフリーマーケットの一つで、客層は20~30代の男女が多く、次いで40代以上が訪れている印象でした。こういう場所は掘り出し物探しが楽しいもの。洋服や、見た目が高そうなのに驚くほど安い美術品などがあり、発見だらけの空間でした。

 ロンドンに引っ越した後も、たびたび、地元密着型のフリーマーケットへ。月2回開催されているDIYアートマーケットは特に面白い場所で、アマチュアのアーティストや美大生が手作り作品を販売しながら、自分たちのプロモーションをしていました。

 印象深かったのが、アジア系の若手アーティストが多かった点。可愛いキャラクターのステーショナリーを作っている女の子に話を聞くと、定期的にマーケットに参加しているのだと言っていました。また、ロンドン市外からやって来たイギリス人の絵描きの男性は、日本のマンガにとても影響されたと熱く語ってくれ、うれしかったのを覚えています。作品への思いを、作り手にじかに聞けるのも醍醐味(だいごみ)ですね。

 <プロフィル>

 ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。

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