検索
インタビューに応じた山下久美子さん
1 / 5

インタビューに応じた山下久美子さん

写真を見る全 5枚

山下久美子:年を重ねると「だんだんラクに」 30代から週2回のスイミングで心身整える

 歌手の山下久美子さん(57)が、デビュー35周年を記念したライブ「Debut 35th Anniversary 山下久美子 LOVE YOU! LIVE! with Friends」を開催している。可愛らしさとかっこよさを兼ね備えた唯一無二の存在感で、男性のみならず、女性も魅了し続ける山下さん。「30代はいろいろと大変な時でしたね。40代になると『ま、いっか!』、50代になると『全然OK!』って思ったりする。だんだんラクになるから大丈夫」と語るライフスタイルについて聞いた。

 ◇体調を整えて自分らしく生き生きと

 「あした歌わなきゃいけないから“お利口”にしておこうとか、以前に比べたら、考えるようになりましたよ。“破天荒”な時代は終わって、やんちゃなこともない」と語るいたずらっぽい笑顔は、女性でもドキッとしてしまう可愛らしさ。今、気を配っているのは「体調を整えて、自分らしく生き生きしていよう」ということだという。中でも、大切にしていることは早寝早起きだ。

 「朝早く起きて、早く寝るようにして……。ライブで遅くなったりすると1週間ぐらい体調に響いちゃう。早寝早起きは気持ちがいいし、人にとってすごくいいんでしょうね。それに、だんだん時間がたつのが早く感じるようになって、お昼を過ぎると一日があっという間だから、午前中が一番有意義に使える時間帯。午前中を有効に過ごせるようにすると、体調もいいですね」と生活のリズムを整えている。

 ◇運動は好きな自分でいるための心がけにも

 そんな山下さんは、女性に「30代から運動はしておいた方がいいですよ。そして継続は力なりなので続けてください」とアドバイスする。自身は「36歳から泳ぐことを始めた」といい、週に2回、平泳ぎやクロールを中心に、ときどき背泳ぎも交えながら泳ぐのが習慣だ。

 「あまりストイックになりすぎない程度に『20分以上はやるぞ!』っていう感じ。もちろん泳ぎに行けない時期もあったし、でも、またやり始めて、20年超え。自分でもすごいと思う。(続けることで)体力的にも精神的にも、ちゃんとしていられるし、好きな自分でいようっていう心がけにもなりますね」

 きっかけを聞くと「吉永小百合さんが泳いでいるって聞いて、衝撃を受けたの! それで泳ごう!って」と少々、意外な答え。そして「泳ぐことに限らないけど、運動を。でも陸より、水は気持ちいいね。娘に水かきができちゃうよって言われている」と笑顔を見せた。

 ◇30代が大変でも大丈夫 はい上がって強くなれる

 「30代は揺れ動いていた気がしますね。今まで許されていたことが許されない年ごろ。『しっかりしなくちゃいけないのかなー』みたいな感じで。そんなに急激に変われないのにね。もう若くないとか、今まで振り向いていた男子が振り向かなくなったとか、いろんな意味で変化が大きい年代だと思う」とちゃめっ気たっぷりに振り返る。

 そして「(30代の)今が大変だと、あとからはい上がって強くなれる。年を重ねて大変になるより、若いうちに大変な方がラクかもしれないから、今、大変な方がいいのかも。徐々にいい感じになるから、今、大変でも大丈夫よ」と朗らかに笑い飛ばした。

 自身について「大人になりきれていないんだと思います。なんでもっとちゃんと大人になれないんだろうみたいな感じ」と言いながら、屈託のない笑顔と、自然体でインタビューに応じる姿に、大人の余裕を感じさせた山下さん。「最近、ライブには女性の方が多いんです。女子が“かっこ可愛い(かっこよくて可愛い)”って言ってくれるので、その路線で行こうかな」とうれしそうな表情を見せていた。

 <プロフィル>

 やました・くみこ。1959年1月26日生まれ。大分県別府市出身。78年に上京し、80年にシングル「バスルームから愛をこめて」でデビュー。82年に「赤道小町ドキッ」が大ヒットし、その後も「こっちをお向きよソフィア」「瞳いっぱいの涙」などのヒットを飛ばした。今年3月にデビュー以降の楽曲からセレクトした3枚組みのベストアルバム「山下久美子 ALL TIME BEST Din-Don-Dan」(3900円)を発売した。私生活では2人の娘の母親でもある。

 *……5月28日に名古屋ブルーノート(名古屋市中区)でデビュー35周年記念ライブ「Debut 35th Anniversary 山下久美子 LOVE YOU! LIVE! with Friends」を開催する。2部制で、1部が午後5時開演、2部が午後8時開演。チケットはともに8000円。

写真を見る全 5枚

キレイニュース 最新記事

Pick Up

アクセス上位記事