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女優の黒木瞳さんが23日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で初監督作品となる映画「嫌な女」の記者会見を行った。「女優と監督、どちらが自分に合っている?」という質問に黒木さんは「これで監督と答えてしまったら私の35年はなんだったんだっと悲しくもなるので答えづらい質問ですが……」と笑わせつつ、「監督をやって、本当に地味な作業が続くんですが、意外とこつこつ地味にやるクリエーティブな仕事は好きなんだ、(自分に)合うんだなと発見しました」と語った。
監督挑戦の経緯について、黒木さんは「最初は演じるために原作権を取りに行ったんですが、脚本家と本作りをしてこう書いてほしいと言っているうちに、この世界観をわかっているのは私だと思って、徐々に監督をしてみようという気持ちに変化していきました」と明かし、“裏方”に回ることへの後悔を聞かれると、「後悔は全くなかったです。演じられなくなるんじゃないかという不安もなかった。やったことないことをこの年齢でできるということにわくわくしました」と振り返った。
また、多くの出演者を前にした現場での監督業について「苦労したこと、大変だったこと」を聞かれると、「入る前はやりにくいのかなと考えたけど、入ってしまうと現場では自分の思いを伝えるのに必死で、そこまで余裕がなかった」と振り返っていた。
「嫌な女」は桂望実さんの小説が原作で、女優の吉田羊さんと木村佳乃さんがダブル主演。男をその気にさせる天性の詐欺師・夏子(木村さん)と、遠縁でまじめ一徹の弁護士・徹子(吉田さん)の対照的な2人の女性が向き合い、人生をかみ締める姿を描く。6月25日公開。