映画「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」のメインビジュアル (C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights
世界中で大ヒットを記録したSF超大作の続編となる映画「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(ローランド・エメリッヒ監督)が9日、公開される。前作から20年後の世界を舞台に、再び襲来したエイリアンによって絶滅の危機を迎えた人類の必至の抵抗を、壮大なスケールで描く。前作でエイリアンの手から地球を救ったスティーブン・ヒラー役のウィル・スミスさんこそ出てこないものの、ジェフ・ゴールドブラムさん、ビル・プルマンさんら懐かしい顔ぶれが並び、また新たに主人公に抜てきされたリアム・ヘムズワースさんをはじめ、マイカ・モンローさん、ジェシー・アッシャーさんといったフレッシュな若手が加わり、かつての英雄たちとの“二世代共闘”も楽しめる。
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「インデペンデンス・デイ」は、地球を侵略しようとするエイリアンと人類との戦いを描き、日本でも大ヒットした1996年公開のSF映画。「リサージェンス」は20年ぶりの続編で、30億人の尊い命を失いながらもエイリアンとの壮絶な死闘に勝利した人類は、エイリアンの宇宙船の技術を基に地球防衛システムを構築し、新たな襲来に備えていた。そして20年がたった2016年7月、再び地球にやってきたエイリアンは、重力すらも自在に操る超巨大宇宙船によって、ニューヨークやロンドン、パリ、シンガポール、ドバイといった各国の主要都市を次々に壊滅させる。敵の猛攻撃にさらされ、防衛システムをも瞬く間に無力化された人類は、滅亡の危機に瀕するが……というストーリー。
前半の見どころは何といっても、エメリッヒ監督いわく「大西洋を埋め尽くすほど」巨大な、宇宙船(母船)の襲来だろう。前作のどこか謎めいた登場とは対極に「すでに正体バレバレだし」と言わんばかりに最初から人類に容赦せず、自ら重力を発して世界中のランドマークを地表から引っ張り、はがしていくさまなど、20年の時を経て、さらに進化した最先端のVFXによって表現された映像世界は圧巻の一言に尽きる。
惜しむらくは中盤以降、この映像技術ほど、ストーリーや展開に目新しさがなかった点で、エイリアンの正体や目的、そして「墜落したUFOと宇宙人を回収して研究を行っている」と語られてきた「エリア51」の存在など、前作にあったミステリー要素は皆無に等しい。それでも、前作でヒラーとともに人類を救い、今作では地球宇宙防衛の要職についている天才エンジニア、デイビッド・レビンソン役のゴールドブラムさんのひょうひょうとした演技に妙なうれしさと懐かしさを覚えてしまったし、プルマンさん演じるホイットモア“前”大統領のスピーチなど、例えそれがセルフパロディーに近い感じであったとしても、胸を熱くする場面は多々あり、前作からのファンとして大いに楽しむことができた。9日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(山岸睦郎/MANTAN)
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