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英国の公共放送「BBC」の建物。一般客に開放された見学エリアから生放送を眺めることができました
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英国の公共放送「BBC」の建物。一般客に開放された見学エリアから生放送を眺めることができました

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33歳、海外留学します!:第50回 語学力アップのために「日本語を避ける」

 アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回が最終回です。留学で英語力アップに役立ったこと、もっともストレスを感じたことについてつづります。

あなたにおすすめ

 ◇英語力アップには「日本語を避けること」

 何が英語力アップに効果があったのか。それは「日本語を避けること」でした。

 留学先では、日本語で話しかけてくる生徒が思ったより、たくさんいました。まれに日本人同士でも英語で会話する人もいましたが、大半は授業の外では日本語を使ってリラックスしており、“24時間英語漬け”でいたかった私との温度差を感じました。

 それぞれの取り組み方があり、私は日本語を使わないようにしていたので、日本以外のアジア人だと思われていたかもしれません。

 私の友達は必然的に他国の出身者ばかりでした。共通言語が英語のみなので、イヤでも練習になります。1日は、授業以外の時間のほうが圧倒的に長いですから、非常に効果があったと思っています。

 ◇日本語メディアもシャットアウト

 日本語メディアを一切使わないようにしたことも効果がありました。ニュースを知るメインツールは英国の公共放送「BBC」のアプリにし、もちろん最初はちんぷんかんぷん。それでも毎日聴き続けていると、徐々に耳が慣れてきました。

 英語力の向上とともに大きな収穫だったのが、報道の仕方の違いを学ぶことができたこと。英国流の事件の伝え方や、ジャーナリストの視点を知ることができたのも、社会人として、とてもよかったと感じています。

 ◇住居問題がもっともストレスに

 私の場合は住居に関する問題が最大のストレスでした。部屋が見つからない、同居人のマナーが悪い、退去前に次の住人を見つけないと保証金を返してもらえない……といったような問題を常に抱えていました。

 ダブリンもロンドンも、シェアハウスが一般的です。節約したい私は、いつも女性限定のシェアハウスかアパートを探したのですが、難しいことも多く苦労しました。何度か男性のシェアメートがいる物件に住んだこともありましたが、正直、もう二度と嫌だと思っています。

 というのも、ロンドンで隣の部屋の男性が、突然、無断で入ってきたんです。深夜0時も回ろうかという遅い時刻に、ベッドで携帯電話を触っていた私はビックリして跳び起きました。一瞬、困惑して“固まって”しまいましたが、幸い相手が逃走したため、被害はありませんでした。

 このほかにもトラブルを次々起こすレストランマネジャー、あり得ない行動に出た親子、ハイテンションなズンバインストラクターなどなど……。同居人にまつわる“恐怖体験”は尽きませんでした。

 ◇これから社会人留学をする方へ

 大人になってから留学をするというのは、一大決心だと思います。犠牲にするものもあるかもしれません。でも、私には人生の時間を費やすのに、大きな価値のあることでした。

 もし本気で、留学を決意をしたのであれば、きっといい実りをもたらすはずです。心よりエールを送ります。

 そして、約2年にわたった、この連載を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

 <プロフィル>

 ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。

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