初めての写真詩集「愛は愛に愛で愛を」(宝島社)を発売しインタビューに応じたラブリさん
モデルでタレントのラブリさんが、初めての写真詩集「愛は愛に愛で愛を」(宝島社、1400円・税抜き)を発売した。10代の頃から「言葉を書く“クセ”があった。言葉を書くことで、心にあるわだかまりを消化していた」というラブリさんが、昨年書きためた詩と、カメラマンの東海林広太さんの撮り下ろし写真を組み合わせた。自身もモデルとして登場していながら、「ビジュアルは自分の中で重要視していなかった。本当は詩集が出したかった」という思いを聞いた。
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◇言葉から詩、作品へ
元々は自身のために言葉を残していたというラブリさん。その言葉をファンが自分の心に重ね、「(ファンが)私の知らないところで支えにしていた」ことを、ファンとの交流で知ったという。それからは「自分の思いを知ってもらうきっかけとして、(書き留めた言葉を)一つの作品として、(詩として)残す意識をするようになった」と明かす。
詩集にしたいと意識して作品作りをするようになったのは2015年から。「いつか本にしてあげたいなと思ってからは、恥ずかしがらずに堂々とSNSとかでも発信するようにしていた。自分自身が素直になることで生まれている言葉なので、だからこそ伝わるのかな」と振り返った。
◇ビジュアルより言葉が重要
写真集やスタイルブックではなく、写真詩集となったのは、「ビジュアルより言葉が重要」という思いからという。「自分自身でしか伝えられないもので伝えなければいけないと感じていて、自分だけの一つの強み」として詩があった。
「この人なら、自分との感覚が似ているんじゃないか、私の言葉と調和するだろうな」というカメラマンの東海林さんと組み、「私は重要視していないけれど、ファンの子たちは写真を見たいと思ってくれる」と、言葉ありきの写真を模索。「(東海林さんが)言葉を何度も見てくれて、意識してくれた」と感謝の思いを明かす。
撮影では「意識して撮っていない。何もカッコつけているところがないです。飾っていないから、言葉とちゃんとリンクするんだろうな」と出来栄え映えに満足している様子だ。
◇自分のやるべきことは「決めない」
幅広い創作に意欲を燃やすラブリさんにとって、モデルという仕事について聞くと「表現の一つ。それ(モデル)だけで生きているとは言えない。職業がモデル、タレントという意識はなくて、自分の一部と感じています」と語った。
詩の創作以外にも作品の中にある絵画をはじめ、「手の甲の写真を撮るのが好き。人を撮った写真も」「ピアノは弾けないけれど音を出すのは好き」と、目を輝かせながら語るラブリさん。「短編集を作りたい」と、実際に取りかかっている作品もある。自身の内面を見せる作品作りには「恥ずかしいという感覚よりも、それを出さないと循環しない」という思いが強いといい、「自分のやるべきことは何だ(と一つに)決めない」と語っていた。
次回は、ラブリさんの休日の過ごし方や生き方について聞く。
<プロフィル>
らぶり。1989年11月27日生まれ。愛媛県出身。モデルやタレントとしてさまざまな雑誌やCM、テレビ番組で活躍。女性ファッション誌「JJ」(光文社)では、2012年12月発売号から15年11月発売号まで専属モデルを務めた。15年2月にはスタイルブック「LOVE」(同)を発売。自身の世界観をつづった詩や写真、絵画の発表を行うなど、活動の場を広げており、「愛は愛に愛で愛を」(宝島社)は、初の写真詩集となった。
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