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注目映画紹介:「HiGH&LOW THE RED RAIN」 斎藤工も参戦 「雨宮兄弟」の過去に隠された秘密とは?

 「EXILE TRIBE」によるプロジェクト「HiGH&LOW」の映画第2弾「HiGH&LOW THE RED RAIN」(山口雄大監督)が8日に公開される。EXILE TAKAHIROさんと「三代目 J Soul Brothers(三代目JSB)」の登坂広臣さんが演じてきた人気キャラクター「雨宮兄弟」が主人公で、長男の尊龍(たける)役で俳優の斎藤工さんも出演。これまで明らかにされてこなかった兄弟の過去も描かれる。

 「HiGH&LOW」は、ドラマや映画、SNS、配信、マンガ、オリジナルベストアルバム、ライブなどが連動したプロジェクトで、「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」の五つのチームが拮抗(きっこう)するSWORD地区を舞台に、男たちのプライドをかけた壮絶な戦いや仲間との友情、絆などを描いてきた。

 テレビシリーズや映画第1弾「HiGH&LOW THE MOVIE」を経て今回、公開される「THE RED RAIN」は、かつて「SWORD地区」一帯を圧倒的な力で支配していたチーム「ムゲン」と並び最強と称された「雨宮兄弟」。次男の雅貴(TAKAHIROさん)と三男の広斗(登坂さん)は、1年前に姿を消した兄の尊龍(斎藤さん)を捜し続けていた。両親の命日に消えた尊龍が現れることを期待していたが、そこに現れたのは尊龍の行方の手がかりを知る少女・愛華(吉本実憂さん)。愛華は、SWORD地区・カジノ推進派と手を組み裏で暗躍する上園会の上園(石黒賢さん)にとって命取りとなる機密情報の入ったUSBメモリーを弁護士の父から託され、命からがら逃げていたところ、“復讐(ふくしゅう)”のため上園会に潜入していた尊龍に助けられたという。さらに雅貴と広斗に、尊龍がUSBを持って愛華の前からも姿を消してしまったことを伝えるが……というストーリー。

 尊龍の行方を追う中で、兄弟の過去に隠された秘密が徐々に明らかにされていく。前作とは異なるヒューマンタッチの作品で、ロードムービー的な趣もある。これまで戦闘サイボーグのようにクール一辺倒だった三男の広斗さえも時に感情をあらわにし、次男の雅貴もチャラさを抑え気味でシリアスな一面を披露するなど、「雨宮兄弟」ファンなら2人の新たな一面を見られる点でも必見だ。惜しむらくは斎藤さん扮(ふん)する長男の尊龍の出番が思っていたよりも少なく、雅貴と広斗よりもさらに上をいく“最強ぶり”は最後まで鳴りを潜めることになるが、海外ロケにより実現した異国情緒あふれる風景の中、繰り広げられる3人の熱い絆の物語を最後まで楽しめるだろう。

 「HiGH&LOW THE RED RAIN」は8日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(山岸睦郎/MANTAN)

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