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山田孝之さん主演で実写化した「闇金ウシジマくん」シリーズの最終章となる映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」(山口雅俊監督)が22日に公開される。「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中のマンガが原作。トゴ(10日で5割)という違法な高金利で金を貸す「カウカウファイナンス」社長の丑嶋(ウシジマ)と不良債務者たちの姿をリアルに描き、これまで深夜ドラマを3シリーズ放送、劇場版が3作公開された。シリーズ最終章となる「ザ・ファイナル」は、ウシジマの中学生時代のエピソードや、闇金の世界に身を置くことになった過去の因縁などが明かされる。
丑嶋馨(山田さん)のもとに、ある日、竹本優希(永山絢斗さん)という中学時代の同級生が金を借りに来るが、ウシジマはその頼みを断る。金を借りることができなかった竹本は、鰐戸二郎(YOUNG DAISさん)という男の紹介で、住み込みで労働ができるという「純愛の家」に入居するが、その実態は過酷な労働を強いられる貧困ビジネスだった。二郎ほか一(安藤政信さん)、三蔵(間宮祥太朗さん)の鰐戸3兄弟とウシジマには12年前から因縁があり、その争いにウシジマのライバル闇金・犀原茜(高橋メアリージュンさん)やウシジマを破滅させようとする腕利き弁護士・都陰(八嶋智人さん)らも絡んできて……というストーリー。
今作は、原作の「ヤミ金くん編」をベースに映画オリジナルのキャラクターたちも参戦し、前作以上のバイオレンスもあり、一層パワーアップしている。さらに、これまではウシジマに借金を申し込みに来る依頼者を中心に進行していたストーリーが、今回はウシジマをはじめカウカウファイナンスのナンバー2である柄崎(やべきょうすけさん)、情報屋の戌亥(綾野剛さん)らの過去を描かれるなど、シリーズファンにとっては見逃せない内容だ。また貧困ビジネスや債務整理で稼ぐ弁護士が登場するなど、現代社会の“闇”を盛り込んだ展開は興味深く、リアルで寒気すら感じる。前作まである意味、傍観者だったウシジマが当事者となっていく様子はスリリングで、底抜けにお人好しの同級生・竹本との対比などを経て、最後に見せるウシジマの表情には注目したい。22日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。