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今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。1日には、名女優のメリル・ストリープさんが伝説の“音痴”歌手を熱演した「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(スティーブン・フリアーズ監督)が公開。3日には、俳優の向井理さんが主演した「RANMARU 神の舌を持つ男」(堤幸彦監督)が公開される。
「神の舌を持つ男」は、今年7月期にTBS系で放送された連続ドラマで、“絶対舌感”を持つ主人公・蘭丸が行く先々で事件に巻き込まれ、その特殊能力を駆使して解決するというコミカルミステリー。初の劇場版となる今作は、ドラマで謎の温泉芸者ミヤビに失恋した蘭丸が傷心旅行の途中、ひょんなことからある村の温泉街で働くことになり、またしても事件に遭遇してしまう。ドラマ版から出演の木村文乃さんと佐藤二朗さんに加え、市原隼人さん、木村多江さんらも出演している。蘭丸(向井さん)が、事件を解決するためとはいえ、さまざまな物をなめるシーンには何ともいえない面白さがあり、そんな蘭丸を支える(?)寛治(佐藤さん)と光(木村文乃さん)を合わせた3人の掛け合いも絶妙だ。
「マダム・フローレンス!」は、1944年に音楽の殿堂カーネギーホールでコンサートを開いた富豪の女性フローレンスさんがモチーフ。ニューヨークの社交界のトップとしてその名の知られているマダム・フローレンス(ストリープさん)は、自身の歌唱力のなさに気づかずソプラノ歌手になる夢を追い続けていた。ある日フローレンスは、カーネギーホールで歌うと言い出し、夫のシンクレア(ヒュー・グラントさん)は慌てるも、持病を抱えながら音楽に生きるフローレンスの命懸けの挑戦に心を動かされ……という展開。見た目はヤサ男で、さぞや財産目当ての悪いやつかと思いきや、妻への愛情にあふれ、どうにかして夢をかなえてあげようと必死になるシンクレア役のグラントさんの演技にも注目だ。
そのほか「百万円と苦虫女」(2008年)以来となる蒼井優さんの単独主演作で、山内マリコさんの同名小説を映画化した「アズミ・ハルコは行方不明」(松居大悟監督)、武田玲奈さんや高見こころさんら注目の若手女優と若手監督による短編オムニバス映画「TOKYO CITY GIRL-2016-」も3日に公開される。