元サッカー女子日本代表の澤穂希さんが1日、東京都内で開かれた映画「3月のライオン」(大友啓史監督)の前編・後編イッキ見上映会にスペシャルゲストとして登場した。今年1月に女児を出産してから初の公の場となる澤さんは「出産後初めての人前なので緊張しています」とあいさつ。育児の苦労について「苦労をしていなくて育児が楽しい。泣きませんし、よく寝てくれますし。(大変なことは)これからあるかなと思います」と話した。
上映会には澤さんのほかに、主人公・桐山零役の神木隆之介さん、先輩棋士・三角龍雪役の中村倫也さん、同じ先輩棋士の松本一砂役の尾上寛之さんが出席した。15歳から日本代表として長く戦い続けた澤さんは映画について「(プロ棋士の桐山零は)プロ選手として共有できる部分があった。戦い続ける難しさ、やり続ける結果、そして先に見えるもの。楽しく見させていただきました」と話し、神木さんは「うれしいですね。楽しんでいただけたら幸せです」と笑顔で話していた。
映画は、羽海野チカさんの人気マンガを実写化した作品で、前後編の2部作。同じ下町に住む川本家の3姉妹と出会った高校生プロ棋士の零が、数々の対局と温かな人々との交流を通じて、棋士として、人として、ある覚悟を決めていく姿が描かれる。