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俳優の吉沢亮さんの主演映画「トモダチゲーム 劇場版」(永江二朗監督)が3日、シネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほかで公開される。同じ高校に通う仲良しグループが大金を懸けた頭脳ゲームに巻き込まれる姿を描く。4月に放送されたドラマと、映画2作品の3部作構成の実写化予定で、今作は映画の第1作。2作目も年内公開見込み。
ネーム原作山口ミコトさん、作画佐藤友生さんで「別冊少年マガジン」(講談社)に連載中のマンガが原作。修学旅行費200万円が盗まれたことをきっかけに、突然「トモダチゲーム」に参加することになった片切友一(吉沢さん)ら5人の高校生。中の誰かが2000万円の借金をした。返済のために友達を巻き込みゲームにエントリーした。ゲームをクリアすれば借金は消えるが、失敗すれば1人400万円ずつ負担しなければならない。第1ゲームをクリアした友一たちはセカンドステージ「陰口スゴロク」に進むが……という展開。
吉沢さんと共にゲームに挑むのは、内田理央さん(沢良宜志法役)、山田裕貴さん(美笠天智役)、大倉士門さん(四部誠役)、根本凪さん(心木ゆとり役)。
「友情」と「金」のはざまで揺れ動く若者たちの心情を真っ正面から描き、自分の心の奥深いところにあるかもしれない“黒い部分”を刺激される。友達の秘密をばらすほど有利になる「陰口スゴロク」のルールに翻弄(ほんろう)されていく5人の姿は、痛ましくもリアリティーにあふれ、自分ならどうするか……と考えてしまう。吉沢さんがゲーム中にクールな表情を浮かべ、強いまなざしで場を掌握していくシーンにはカタルシスを感じた。冒頭にあらすじ解説があるため、この劇場版から見ても十分に楽しめる。(遠藤政樹/フリーライター)