劇場版アニメーション「カーズ/クロスロード」のワンシーン(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
ディズニー/ピクサーが送る劇場版アニメのシリーズ第3弾「カーズ/クロスロード」(ブライアン・フィー監督)が、15日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。今回、主人公の天才レーサー、マックィーンは、若手レーサーの台頭で人生の岐路(クロスロード)に立たされる。マックィーンがレース中に起こす大クラッシュには、衝撃のあまり言葉を失った。
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数々のレースで勝利し、第一線を走り続けてきたライトニング・マックィーン(声・オーウェン・ウィルソンさん)。しかし、あるレースで最新テクノロジーを追求した次世代レーサー、ジャクソン・ストーム(声・アーミー・ハマーさん)に負け、シーズン最後のレースでは大クラッシュを起こしてしまう。けがから回復したマックィーンは、最新テクノロジーを誇るトレーニングセンターでトレーニングを始めるが、サポートについたのはシミュレーションやデータに頼るクルーズ・ラミレス(声・クリステラ・アロンツォさん)だった……という展開。
日本語吹き替え版では、マックィーンの声を土田大さんが担当。新キャラクターのラミレスを女優の松岡茉優さん、ストームをお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さんが演じる。日本版エンドソング「エンジン」を奥田民生さんが書き下ろした。
シリーズの見どころの一つは走る車の臨場感だ。今回は砂浜や泥まみれのスピードウエーでの走行場面で砂や泥の質感がリアル。砂に車輪をとられる際のラミレスの慌てぶりや、泥が車体にかかる時のマックィーンの不快感がじかに伝わってきた。
もちろん、サーキットでのレースシーンは迫力満点。マックィーンとストームら次世代レーサーの争いは、これまで以上にスリリングだ。マックィーンのクラッシュは衝撃が大きく、映像を見ながら、このまま時間が止まってほしいと思ったほどだ。
心情描写がリアルなのもシリーズの特徴。引退の危機に直面したことがある一流のアスリートや、元NASCAR(全米自動車競争協会)ドライバーのジェフ・ゴードンさんらから話を聞き表現したというマックィーンの姿は胸に迫り、彼とラミレスが徐々に絆を深めていく様子にも共感できた。世代交代や師弟関係、実践の重要性など、車から多くの事を学んだ。(りんたいこ/フリーライター)
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