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注目映画紹介:「映画くまのがっこう」人気絵本をアニメ化 パステル調の柔らかさでほっこり

 劇場版アニメ「映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ」(児玉徹郎監督)が25日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開される。原作は、あいはらひろゆきさんとあだちなみさんの人気絵本「くまのがっこう」。くまの女の子・ジャッキーがスイーツを一人で食べてしまったことをきっかけに巻き起こる騒動を描く。川村元気さんと佐野研二郎さんの共著の絵本シリーズを基にした「映画ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!」(稲葉大樹監督)と同時上映。

 みんなのスイーツを一人で食べてしまったジャッキーは、兄たちに怒られ飛び出した先で、見習いパティシエの女の子、ミンディと出会う。ミンディのおばあちゃんがパティシエを務めるスイーツ店「スイーツランド」で、ジャッキーはミンディと共にパティシエの修業をすることになり……というストーリー。ジャッキー役で逢田梨香子さん、ミンディ役で東山奈央さん、スー役でTARAKOさん、兄くま役で小西克幸さん、谷山紀章さん、鈴村健一さん、櫻井孝宏さんらが声優を務めている。

 絵本の印象はそのままに、パステル調の絵柄が柔らかさと温かみを感じさせ、見ているだけでもほっこりとした気分にさせられる。兄たちのスイーツをひとり占めしてしまうほど天真爛漫(らんまん)なジャッキーが、ミンディとの出会いなどを通じて次第に成長していく姿には、思わず涙腺が刺激される。同時上映の「ふうせんいぬティニー」は、ふうせん恐竜の赤ちゃんトリィに両親だと勘違いされたティニーとニティが、トリィの本当の親を探すために旅に出るが……という展開。山あり谷ありの“珍道中”にはクスッと笑わされながらもホロリともさせられる。両作とも子供向けだが、大人でも十分楽しめる奥深さがある。(遠藤政樹/フリーライター)

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