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俳優の竹内涼真さんが、池井戸潤さんの小説が原作で、TBSの「日曜劇場」枠で10月から放送される役所広司さん主演の連続ドラマ「陸王」に出演することが7日、明らかになった。竹内さんは、役所さんが演じる老舗足袋業者「こはぜ屋」の宮沢紘一社長がマラソン足袋「陸王」を開発する際の重要人物・茂木裕人を演じる。約半年前に行われたオーディションで役を射止めた竹内さんは「(役に)すごく運命的なものを感じています」といい「魅力的なこの役を1話1話ストイックに全力で演じ、みなさまに愛される作品になるよう頑張ります」と話している。
茂木は、「ダイワ食品」の新人陸上部員で、走行フォームが原因で膝を痛めてしまい、フォームの改良に取り組む最中で「陸王」と出会う……というキャラクター。
長距離ランナー役は初めてという竹内さんは、スケジュールの合間をぬってトレーニングをしているという。自身がサッカー経験者であることから「けがで一線を退いてしまうスポーツ選手はたくさんいると思います。僕もその1人でした」と話し「僕自身の経験と照らし合わせながら自分にしかできない茂木を繊細に表現していきたい」と意気込んでいる。ドラマの放送を記念して「古代蓮の里」(埼玉県行田市)に作られた「田んぼアート」の制作にも参加した。
また、「陸王」の完成に欠かせない素材を作る「飯山産業」の元社長の飯山晴之を寺尾聰さん、飯山の妻の素子をキムラ緑子さん、茂木が所属する「ダイワ食品」陸上競技部の城戸明宏監督を音尾琢真さん、「こはぜ屋」の番頭の富島玄三を志賀廣太郎さん、宮沢社長に助言を与えるスポーツショップ経営の有村融(とおる)役を光石研さんが演じることも分かった。
「陸王」は、埼玉県行田市にある「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一が、新規事業への参入を考え始め、足袋製造で培った技術を生かして“裸足感覚”を追求したランニングシューズを開発しようとする……というストーリー。池井戸さんの小説をドラマ化し大ヒットした「半沢直樹」などの伊與田英徳さんがプロデューサーを務め、八津弘幸さんが脚本、福澤克雄さんが演出を手がけるなど、スタッフが再集結して制作する。10月から毎週日曜午後9時放送。