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アイドルグループ「乃木坂46」の西野七瀬さんが主演を務める映画「あさひなぐ」(英勉監督)が22日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。マンガ誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中のこざき亜衣さんのマンガが原作。なぎなた部に入部したヒロインが、練習に励みながら、仲間やライバルたちとの出会いを通じて成長していく姿を描く爽やかなスポ根映画だ。
中学時代は美術部でスポーツとは縁がなかった東島旭(西野さん)は、二ツ坂高校に入学し、圧倒的な強さを誇る先輩・宮路真春(白石麻衣さん)と出会い、その強さに憧れてなぎなた部に入部。同級生の八十村将子(桜井玲香さん)、紺野さくら(松村沙友理さん)や先輩らと共にインターハイ優勝を目指して、過酷な練習の日々を送る……というストーリー。
旭役の西野さんをはじめ、旭の部活仲間やライバル高校の1年生エース・一堂寧々役の生田絵梨花さんら乃木坂46のメンバーが主要キャストを占めている。小林先生役で中村倫也さん、真春の弟・夏之役で森永悠希さんが出演している。
5月には「あさひなぐ」プロジェクトの一環として、乃木坂46メンバーによる舞台が上演された。
高校の部活動を軸にした青春物語。主要キャストを乃木坂46のメンバーが演じているため、ファン向けのアイドル映画という印象を受けるかもしれないが、旭役の西野さん、真春役の白石さんらの熱演や、最強のライバルを演じる生田さんの存在感が抜群で、作品としての完成度の高さを感じた。
特に試合シーンは緊張感がひしひしと伝わり、駆け引きやスピード感など本格的なスポーツ映画としても楽しませてくれる。なぎなたをあまり知らなくても、この映画を見ただけで競技の魅力が映像から伝わってきた。(遠藤政樹/フリーライター)