映画「ユリゴコロ」初日舞台あいさつに登場した吉高由里子さん
女優の吉高由里子さんが23日、東京都内で行われた主演映画「ユリゴコロ」(熊澤尚人監督)の初日舞台あいさつに登場。濁流にのまれていくシーンもスタントなしという、体当たり演技を見せている吉高さんは、「自分も結構、摩耗した作品」といい、クライマックスのシーンについては「2日間ずっと泣きっぱなしで。こめかみが切れるんじゃないかっていうくらい、涙腺絞り出して、毎カット毎カット大変でした」と振り返った。
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また、熊澤監督から「吉高さん無くしてはこの『ユリゴコロ』は作れなかった。冗談抜きに、吉高さんが血を流しながら、涙を流しながら、熱演してくれたおかげで出来上がりました」と労をねぎらわれると、吉高さんは「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべていた。
映画は、沼田まほかるさんの人気ミステリー小説が原作。殺人を犯した女性の手記を青年が父の書斎で発見したことをきっかけに、出会うはずのなかった者たちが結び付き、壮絶なドラマが展開される。カフェを営む亮介(松坂桃李さん)は、実家で「ユリゴコロ」と書かれたノートを見つける。書かれていたのは人を殺(あや)めることでしか世界とつながれない美紗子(吉高さん)という女性の告白だった。内容が事実なのか創作なのか、多くの疑問を感じつつ、亮介はノートに引かれていく。そんな中、亮介の婚約者、千絵(清野菜名さん)が失踪し……というストーリー。
吉高さんはテーマの一つである「純愛とは?」との質問に「愛なんて人から教わったり、勉強したりするもんじゃない。知識を持っていてもどうにもならない。みんなが持っている愛の感覚が純愛と思う」と持論を展開。さらに、「私は二十歳を過ぎて、お酒を飲むようになって、『ハイボール』のCMをやっているんですけど、日本でも海外でも家でも外食でもハイボールを飲むっていう純愛を貫いている。愛の結晶のシュワシュワ(笑い)。今日は土曜日なので、皆さんも家に帰ってどうでしょうか。おあとがよろしいようで」とまとめて笑わせていた。
舞台あいさつには松坂さん、清野さんらも登場した。
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