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映画「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」のワンシーン(C)2017 映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」製作委員会(C)2014 田中経一/幻冬舎
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映画「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」のワンシーン(C)2017 映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」製作委員会(C)2014 田中経一/幻冬舎

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注目映画紹介:「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶」嵐・二宮&西島秀俊のコック姿は必見! 時代を超えた思いに…

 人気グループ「嵐」の二宮和也さん主演の映画「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶」(滝田洋二郎監督)が3日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。1990年代に人気を博した料理対決バラエティー「料理の鉄人」の演出家で知られる田中経一さんのデビュー小説が原作。天皇の料理番が考案したという、歴史の混乱の中で消えたフルコース「大日本帝国食菜全席」を巡り、2000年代初頭と1930年代のそれぞれの時代で生きる料理人の姿を描く。

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 2000年代初頭、一度食べた味を再現できる「麒麟の舌(絶対味覚)」の持ち主・佐々木充(二宮さん)は、自らの才能を頼りに店を開くも失敗。多額の借金を返すため、「人生の最期に食べたい料理」という依頼を受けて高額の報酬を得る中で、料理への情熱を失いつつあった。そんなとき、中国料理界の重鎮・楊晴明(笈田ヨシさん)から、かつて料理人の山形直太朗(西島秀俊さん)が満州国で作り上げた幻のフルコース「大日本帝国食菜全席」のレシピを再現してほしいという仕事を依頼される……というストーリー。

 幻のレシピを軸に、二つの時代の物語が並行して描かれていく。現代はレシピの謎を追うミステリー的な要素、過去は全部で112品あるフルコースをチーム一丸となって作り上げていく青春ものテイストと、多面的な味わいのある作風が興味深い。

 二宮さんと西島さんはパリッとしたコックコート姿が決まっていて、絶対味覚を持つ天才肌の料理人という風情が匂い立つようだ。レシピを巡っては衝撃的な展開もあって驚かされる。時代を超えて理想や情熱といった人々の思いがつながっていく展開には胸打たれる。多くのおいしそうな料理が出てくるので、おなかが鳴ってしまいそうになった。(遠藤政樹/フリーライター)

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