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女優の藤井武美さんが26日、俳優の古川雄輝さんとダブル主演を務めた映画「風の色」の初日舞台あいさつに登場した。同作は、韓国映画「猟奇的な彼女」などで知られるクァク・ジェヨン監督の最新作。藤井さんは、約1万人のオーディションの中からヒロインに選出され「(役を)勝ち取るという気持ちで、無我夢中でオーディションに臨みました」と振り返った。
撮影は3年前に行われ、大役を務めた作品が初日を迎えたことについて「ここに立っているだけで胸がいっぱい。やっとこの日が来たかっていう感じです」としみじみ。ジェヨン監督からは、自身の演技について「(劇中で)泣くシーンがたくさんあり、もっと、涙のコントロールができるといいね」とアドバイスされたことを明かした。
舞台あいさつには、古川さんと、同作のマジックを監修したマジシャンのMr.マリックさんも出席。イベントでは、藤井さん、古川さん、Mr.マリックさんの3人で、赤いロープを切り、そのロープを元通りの1本にするというマジックを生披露する一幕もあった。
映画は、北海道の知床と東京を舞台に、2組の男女の時空を超えた愛を描いたラブストーリー。古川さんと藤井さんは、それぞれ一人二役を演じている。東京で暮らす涼(古川さん)は、亡くなった恋人のゆり(藤井さん)との思い出の品々を手にしたことをきっかけに、マジシャンになることを決意。数日後、自分と生き写しの人間がいることに気づいた涼は、生前のゆりの不思議な言葉に導かれるように北海道へ向かい、ゆりと瓜二つの亜矢(藤井さん)と出会う……というストーリー。