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映画「マンハント」の一場面 (C)2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved
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映画「マンハント」の一場面 (C)2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved

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注目映画紹介:「マンハント」ジョン・ウー監督が高倉健の主演作をリメーク 福山雅治の激しいアクションが新鮮!

 「男たちの挽歌」シリーズや「M:I-2」などで知られる巨匠ジョン・ウー監督の最新作で、日本の福山雅治さんと中国のチャン・ハンユーさんがダブル主演した映画「マンハント」が、9日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。高倉健さんの大ファンというウー監督が、1976年に高倉さんと中野良子さんの出演で映画化された西村寿行さんの小説「君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉(わた)れ」(徳間文庫)をリメーク。これまでの福山さんに本格アクションのイメージはあまりなかったが、今作ではチャンさんと共にガンアクションや日本刀を振り回すなど、芸術的な動きで俳優としての新境地を見せている。

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 「君よ憤怒の河を渉れ」は中国で「追捕」というタイトルで公開され、ブームを巻き起こした。今作は当初「追補」という原題で製作が伝えられてきたが、邦題は英語のタイトル「マンハント」となった。国際弁護士ドゥ・チウ(杜秋、チャンさん)は、自身の送別パーティー後、突然、同僚女性殺害の容疑をかけられる。杜秋逮捕に全身全霊を傾けている敏腕警部の矢村聡(福山さん)は、杜秋を追いつめながら同時に殺人事件の状況証拠を怪しく思い、容疑そのものに疑問を持ち始める……というストーリー。韓国の人気女優ハ・ジウォンさんや、日本からも矢村の部下の新人刑事役で桜庭ななみさんほか國村隼さん、竹中直人さん、倉田保昭さんらベテラン勢や斎藤工さん、池内博之さん、田中圭さん、吉沢悠さんらが出演。ウー監督の娘アンジェルス・ウーさんも女殺し屋役で出演している。

 「ガリレオ」シリーズや「そして父になる」(2013年)などでの落ち着いた役が多かった福山さんが、今作では敏腕刑事役で、ほぼ全編にわたってアクションをしている姿が新鮮だ。剣さばきは「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」(14年)やNHK大河ドラマ「龍馬伝」でも見せたことがあったが、ここまで激しいのは初めてではないか。ほぼ全編大阪ロケだったというが、白い鳩が舞うウー監督おなじみのシーンの中で銃口を向けるシーンや川を水上バイクでチェイスする姿など手に汗握る場面の連続。

 ガンアクションでは、敵も味方もこれだけ弾を撃っているのに主人公たちには当たらないというアクション映画の“七不思議”はさておき、あの手この手で撃ちまくる銃撃戦には爽快感すら覚えた。基になった健さんの映画は東京・新宿駅付近を馬に乗って走り回るなど、もっととんでもない設定のシーンも多々あったが、今作では今の技術で撮影できるリアルなアクションを詰め込んだ。日中合作の枠に収まり切らない壮大なスケールの映画らしい映画だ。桜庭さんの新人刑事らしいピュアな表情にも注目。(細田尚子/MANTAN)

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