映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の一場面 (C)2017 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.
日本でも大ヒットした映画「ジュマンジ」(1995年)の20年後を描く「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」(ジェイク・カスダン監督)が、6日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。前作のボードゲームがテレビゲームに進化。ゲームの世界に吸い込まれた高校生4人が、意識はそのままに全くの別人キャラに変わってしまう。見た目と中身のギャップがこの映画の肝だ。
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居残りで地下倉庫の掃除を命じられた高校生のスペンサー(アレックス・ウルフさん)、フリッジ(サーダリウス・ブレインさん)、ベサニー(マディソン・アイスマンさん)、マーサ(モーガン・ターナーさん)は、そこで見つけたテレビゲーム「ジュマンジ」で遊び始める。すると、ゲームの中に吸い込まれてしまい、気が付くと周りはジャングル。しかも姿形は、自分の選んだキャラクターになり代わっていた。
現実世界に戻るためには、複数の難関ステージをクリアし、最終ミッションを達成しなければいけない。しかも、各自に与えられた「ライフ」は3回。あり得ない状況の中、4人は過酷なゲームに挑んでいく……というストーリー。
気弱なゲームオタク、スペンサーがなったのは筋骨隆々の冒険家ブレイブストーン博士。演じるのはドウェイン・ジョンソンさんだ。内面はスペンサーのままだから、かなりおどおどし、「ドント・クライ、ドント・クライ」と呪文のように唱えるジョンソンさんがなんとも可愛らしい。自撮り大好きのうぬぼれ美人、ベサニーがなり代わったのは、地図に詳しいオベロン教授。演じるのは、なんとジャック・ブラックさん。しかし、このブラックさん、しなを作るなどして、実にいい味を出しているのだ。
猛獣に追いかけられたり、バイク隊に襲われたり、そのたびに得意分野を駆使して難関をクリアしていく4人に、ハラハラドキドキが止まらない。その一方で彼らは、別人になり代わったことで、他人の気持ちを思いやることや、命の重要性を学んでいく。奇想天外な物語ながら、実は、深いメッセージが込められているのだ。ジーンと感動させられる場面もあり、2時間丸々楽しめる。(りんたいこ/フリーライター)
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