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女湯の内湯。男湯よりも女湯の方が広め。ひのきの香りが爽やかだ
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女湯の内湯。男湯よりも女湯の方が広め。ひのきの香りが爽やかだ

日本の名湯:北の海の幸を存分に味わえる美肌温泉 北海道・いわない温泉 高島旅館

 北海道・岩内港を見下ろす高台に建つ「いわない温泉 高島旅館」。4代続く老舗旅館で、100%源泉かけ流しの美肌温泉と、旬の取れたて魚介を使った食べきれないほどの量の料理が自慢だ。海側の客室からは岩内港と積丹(しゃこたん)半島がよく見える。知る人ぞ知る名旅館でファンが非常に多く、女性の一人旅を快く受け入れてくれるのもうれしい。

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 源泉のまま手つかずの湯は、するっとした肌ざわりの優しい感触だ。湯あがりはさっぱりとしつつも芯までよく温まる。傷ややけど、慢性の湿疹などを改善する効能があり、余分な皮脂や角質を取り除き、保湿を助けてくれる効果も期待できる。いつも通りのスキンケアでもっちり肌になれる美肌温泉だ。内湯と露天風呂が一つずつあり、男女入れ替えはない。大浴場は広く解放感があり、湯温は内湯42度、露天41度ほど。

 部屋のテーブルいっぱいに並ぶ、エゾアワビにボタンエビ、毛ガニ(夏はウニ)、ヒラメなどをふんだんに使った豪華な夕食は素晴らしいの一言。スケソウダラの白子から作る岩内町の特産品のかまぼこ「たちかま」は、ぷりぷりで、その優しい甘さがたまらない。どの料理も油と砂糖を一切使っていないというのだから、健康や美容に気を使う女性にとってこんなうれしいことはない。海鮮が苦手な人は道産牛など別の料理に変えることも可能だ。1部屋4人利用までは夕食を部屋食にできる。

 朝食はレストラン利用。朝どれのイカや、近くの牧場で栄養満点のエサを食べてのびのび育った鶏の産んだ有精卵、羊蹄山(ようていざん)の伏流水と契約農家のこだわり大豆を使った手作り納豆などが並ぶ。

 館内は木のぬくもりが至る所に感じられ、冬はロビーのまきストーブが赤々とともり、癒やされる。客室は全13室。洋室はうち2室で、他は純和風。札幌から最寄りの岩内ターミナルまでは、バスで約2時間半ほど。岩内ターミナルからは無料送迎(要事前予約)してくれるので車がなくても気軽に宿泊できる。インバウンドの客はまだそれほど多くない。

<プロフィル>

 朝香。美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉の資格を持つ。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史を学ぶ。モデルとして活動する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。

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