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稲垣吾郎さん、香取慎吾さん、草なぎ剛さんの3人が出演する四つのエピソードによるオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」が、6日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほか全国86(やろう)館で2週間限定公開される。稲垣さんが「愛のむきだし」などで知られる鬼才・園子温監督と、香取さんが舞台「トロワグロ」で岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジ監督と、草なぎさんがさまざまな分野で才能を発揮しているお笑いコンビ「爆笑問題」の太田光監督とタッグを組んだ3編に、気鋭の映像ディレクター児玉裕一監督がメガホンをとり、オールキャストが出演するエピソードを加えた計4編のオムニバス作だ。
稲垣さん主演のエピソード1「ピアニストを撃つな!」(園監督)は、全力で走る女フジコ(馬場ふみかさん)とフジコを追う不気味なマスクをした極悪人、大門“マッドドッグ”(浅野忠信さん)の2人が向かう先には天才ピアニストのゴロー(稲垣さん)がいた……というアクション。満島真之介さんがマッドドッグの子分、ジョーを演じている。
香取さん主演のエピソード2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(山内監督)は、歌を食べて生きる少女「歌喰(ぐ)い」(中島セナさん)と歌えなくなったアーティスト(香取さん)の不思議な関係を描いたファンタジー。
草なぎさん主演のエピソード3「光へ、航る」(太田監督)は、失った息子の右腕を探す旅を続ける夫(草なぎさん)と妻(尾野真千子さん)。2人が沖縄の海で出会ったのは……という広い意味での愛を描いている。
そしてオールキャストが「クソ野郎★ALL STARS」として出演し、夜な夜なクソ野郎たちが集まるダンスフロアで繰り広げられるショーが描かれるミュージカル「新しい詩(うた)」(児玉監督)という四つのストーリーですべての物語がつながる。
恋に落ちたピアニスト、歌を食われたアーティスト、息子を亡くした父親という一癖も二癖もあるキャラクターたちが迷い込んだ美しき世界とは……。3組の現場は色彩にあふれ、3人はその中で、演じるのが楽しくて仕方がないという表情で演技をしていた。試写がないため、完成した作品がどのようになっているかは分からないが、この作品を鑑賞すれば、3人のこれからの“新しい地図”が見えてくるに違いない。最終エピソードはミュージカルになるというので3人の歌う姿が見られるかもしれない。
なお今作の「POP UP SHOP」が東京・帝国ホテルプラザで20日まで開催している。(細田尚子/MANTAN)