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中山美穂さん 劇中のような年下との恋愛「なくはないと思います」

映画「蝶の眠り」について語った中山美穂さん

映画「蝶の眠り」について語った中山美穂さん

 女優の中山美穂さんの5年ぶりの主演映画「蝶の眠り」(チョン・ジェウン監督)が、5月12日に公開される。中山さん演じる売れっ子の小説家が遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、何か足跡を残そうと大学講師を始める。ひょんなことからキム・ジェウクさん演じる韓国人留学生と出会い、お互い引かれ合うが……という物語。難役を演じた中山さんに役柄について、撮影の裏側や映画の見どころについて聞いた。

 ◇売れっ子小説家が“魂の死”を迎える前に…

 売れっ子の小説家・松村涼子(中山さん)は遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、“魂の死”を迎える前に何かをやり遂げようと、大学講師の仕事を始める。ある日、韓国人留学生のチャネ(キム・ジェウクさん)と出会い、ひょんなことからチャネは涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、2人は徐々に引かれ合うが、アルツハイマーは進行し、涼子はチャネとの関係を清算しようとするが……というストーリー。石橋杏奈さん、勝村政信さん、菅田俊さん、眞島秀和さん、澁谷麻美さん、永瀬正敏さんらも出演。新垣隆さんが音楽監督を務めている。

 ◇アジアでの人気「素直にうれしい」

 中山さんは1995年の映画「Love Letter」(岩井俊二監督)で韓国やアジア全域で人気がある。今作のチョン監督も「中山さんで撮りたい」と“ご指名”だったという。海外での人気について、中山さんは「素直にうれしいです。韓国や台湾の方は『Love Letter』を見ましたと言ってくださる方が多いです」といい、「不思議ではありますけれど。ただ何かがきっと伝わったからそういうふうに思ってくださるんでしょうから、伝えられてよかったなと思います」と笑顔を見せる。

 ◇監督のプロットがすごく文学的だった

 今回のオファーが来たとき、「最初にいただいた、監督が書かれたプロットみたいなものが、すごく文学的で、きっとそういう文学的作品になるんだろうなと思って、そこにすごくワクワクしました。あと、監督から直接、中山さんでやりたいと言われたときに、熱意が本当にすごかったので、楽しみでしかなかったですね」と振り返る。

 作家という職業には「いろんな方がいるとは思うんですけれど、個性的な方が多いなというイメージがありますね」といい、アルツハイマーについては「本などでアルツハイマーについては勉強しましたが、経験がない分、想像をしながら演じましたね。またアルツハイマーの祖母を思い出しながらも演じました。アルツハイマーは、忘れていくと同時にどんどん幼く戻っていく、きれいになっていく、元の場所に戻っていくきれいさ……そういうものを感じたんです」と演じた役柄に抱いたイメージを語る。

 「蝶の眠り」というタイトルには「赤ちゃんが眠る姿」という意味がある。中山さんはタイトルを聞き、「すてきだなと思いました。蝶(チョウ)も好きですし」とほほ笑む。

 ◇ロケした邸宅内のお気に入りの場所は…

 今作では、キムさん演じる年下の留学生との恋愛が描かれているが、「彼(キムさん)自身も年下という感じがしなかったんですけれど、誰でもある程度年を重ねていくと、(年齢は)その人によってくるので、気が合って、相性が合えば、全然年下ということは意識しないと思います」といい、自身も年下との恋愛を「なくはないと思います」と戸惑いつつも答えた。

 作家・涼子の家は埼玉県所沢市にある建築家の阿部勤さんの家をそのまま使用している。建物全体が和洋折衷で古いけれど上品で趣のある邸宅だ。中山さんは「あの家全体が好きですね。入り口や庭、全部含めて。特に好きなのは、2階の角にカウチソファが置いてある場所。そこは光がいつも差していて。割とスタッフの物置き場になっていたりしたんですけれど(笑い)、そこにちょこんと、空き時間に私が座っていたりしました」とお気に入りの場所を語りながら目を細める。

 ◇「悲しいけれど勇気をもらえた」の声

 劇中で涼子はさまざまなファッションを披露している。中でも中山さんが一番好きなスタイルは「すごくたくさん(衣装パターンが)あったんですね。その中では、チャネが働いていた店の中で彼が生活していた物置き場のようなところのベッドで、涼子がチャネを想像しながら寝そべるという……そのシーンで着ていた黒いタートルネックですかね。そのシーンが印象的だったからというのもあるのではないかと思いますが……」と思いをはせる。

 最後に今作の見どころについて、「おうちが本当に素晴らしくて、この映画の舞台となっている場所も見どころだと思います。また、物語は悲しい出来事もあったりしますけど、美しいイメージ。すでに見ていただいた女性からは、『悲しいけれど勇気をもらえた』というようなことを言われたりしたので、そんなふうに見ていただければ」とメッセージを送った。

 次回は、中山さんの休日の過ごし方や生き方、女性が輝く秘訣(ひけつ)などについて聞く。

 <プロフィル>

 なかやま・みほ 1970年3月1日生まれ、東京都出身。1985年に女優デビュー。同年、歌手デビューも果たす。88年から94年まで「NHK紅白歌合戦」に7年連続出場。95年の映画「Love Letter」(岩井俊二監督)でヒロインを演じ、今でもアジア全域で抜群の知名度を誇る。主な出演作は、映画が「サヨナライツカ」(2010年)、「新しい靴を買わなくちゃ」(12年)、ドラマは92年のNHK大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」のほか、「プラトニック」(14年、NHK BSプレミアム)、「賢者の愛」(16年、WOWOW)、「貴族探偵」(17年、フジテレビ系)、「平成細雪」(18年、NHK BSプレミアム)など。

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