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米マーベル・スタジオ製作の最新作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(アンソニー・ルッソ監督、ジョー・ルッソ監督)が27日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第1弾「アイアンマン」(2008年)公開から10年。19作品目の今作では、度々存在を匂わせてきた最凶最悪のラスボス「サノス」が登場、アベンジャーズたちを苦境に陥れる。各作品での布石が回収され、過去18作品は今作のためにあったと言いきれるほど、興奮と感動をもたらす仕上がりになっている。
バランスがとれていない宇宙を正常にするために、宇宙に存在する生命体の半数を亡き者にしようともくろむサノス(ジョシュ・ブローリンさん)は、その野望をかなえるために、たった一つでも強大な力を得ることができる「インフィニティ・ストーン」の六つ全てを手に入れようとしていた。アイアンマン(ロバート・ダウニーJr.さん)やソー(クリス・ヘムズワーズさん)、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチさん)らは、サノスの計画を阻止しようと立ち上がるが……というストーリー。
ハルク役でマーク・ラファロさん、ブラック・ウィドウ役でスカーレット・ヨハンソンさん、スター・ロード役でクリス・プラットさんらも出演している。
MCUのメンバーが一堂に会すると聞き、映画を見る前は一体どんな内容になるのだろうと期待3、不安7の心境だった。結果、今作は大満足の仕上がり。グレードアップしたアイアンマンのパワードスーツのカッコよさに驚喜し、あごひげを生やし色気と精悍(せいかん)さが増したキャプテン・アメリカ(クリス・エバンスさん)にしびれ、ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマンさん)の国王らしい太っ腹な態度に感心、スパイダーマン(トム・ホランドさん)の若者らしい青くささとおちゃめさに苦笑。それぞれが個性を存分に発揮しながら与えられた役割をしっかりこなし、見事なアンサンブルを見せている。
物語の展開に無理も無駄も無く、「彼らと彼らがここでつながるのか!」と膝を打つ場面が何度もあった。オープニングからエンディングまで、全てがクライマックスと言っても過言ではなく、まばたきするのも惜しいほど。今作を見る前に17年公開の「マイティ・ソー バトルロイヤル」を見ておくことをおすすめする。(りんたいこ/フリーライター)