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女優の寺島しのぶさんが24日、6月9日にオープンする新劇場「六本木トリコロールシアター」(東京都港区)のこけら落とし公演発表会に登場。 劇場オーナーの白樹栞さんが、草笛光子さんや木の実ナナさんら公演に出演する女優たちから祝福を受け、思わず涙を流す姿を見た寺島さんは、「こちらも何とかお応えできるように、一生懸命(演技を)伝えたい」と熱く語り、「チケットに余裕があるということなので、ぜひとも満席になって!」とオーナーに代わってアピールした。
寺島さんは「白樹さんの涙にすべてが集約されていると思う。こちらもその熱が伝わって胸が熱くなりました。劇場を建てて、お客さんを呼んで、公演に行きつくまでは、並々ならぬ努力があったと思う」とオーナーをねぎらった。「いろんな作品が継続して(上演して)いけるすてきな劇場になっていただきたい」といい、「初めが肝心、六本木だから外国人が来る。DJを呼んでパーティーもできるかな。(演劇に)固執しないで、まずは劇場の存在を知ってもらうのが大事」とアイデアも出していた。
「六本木トリコロールシアター」は、日本のブロードウェー発祥の地になるようにと願いを込めて建てられた200人規模の小劇場。オープニングの公演「愛のゆくえ」(6月9~27日)は、仏小説家フランソワーズ・サガンの短編を8人の女優が日替わりで朗読する一人芝居で、発表会には同公演に出演する寺島さん、草笛さん、木の実さん、麻実れいさん、浅田美代子さん、剣幸さん、中嶋朋子さんが出席。同じくオープニング公演に出演予定の賀来千香子さんは欠席した。
草笛さんは、同劇場を「小粒でピリリ」と表現し、「新しい劇場にだんだん傷がついて、出た人の涙や汗が染み込んでいく。素晴らしい劇場になることを願っています」と劇場オープンを祝福。剣さんは「お客さんの息遣いもこちらのも聞こえるだろうくらい密な空間で、ドキドキさせていただける」、浅田さんも「六本木にこんなすてきなおしゃれな劇場ができて楽しみ」と期待を寄せた。