女優の清原果耶さんが主演を務めるNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」が20日にスタートする。20~30代の女性を中心に共感を呼んでいる沖田×華(おきた・ばっか)さんのマンガが原作。2015年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で、13歳のときに女優デビューを果たした清原さんは、今作がドラマ初主演で、産婦人科の17歳の看護師見習い、青田アオイを演じる。
「透明なゆりかご」は、コミックスの累計発行部数が325万部を突破している人気マンガ。ドラマでも、幸せな出産だけでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描く。瀬戸康史さん、酒井若菜さん、マイコさん、葉山奨之さん、水川あさみさん、原田美枝子さんも出演する。
第1回「命のかけら」は、1997年の夏、アオイ(清原さん)は看護師見習いとして「由比産婦人科」へやってくる。いきなり中絶手術の現場を目撃し、衝撃を受けるが、初めて出産にも立ち会い、生まれてきた赤ちゃんの生命力に心を揺さぶられる。院長・由比(瀬戸さん)、看護師の紗也子(水川さん)や榊(原田さん)らが妊婦一人一人に向き合う中、田中さん(安藤玉恵さん)という女性が訪れる。田中さんはいわゆる未受診妊婦で、出産直後に失踪してしまう……というストーリー。
ドラマは全10回。NHK総合で毎週金曜午後10時~同44分に放送される。