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野村周平:フジ系連ドラ初主演で“潔癖症のモテない独身男”に

 俳優の野村周平さんが、10月スタートの連続ドラマ「結婚相手は抽選で」(東海テレビ・フジテレビ系)で、フジテレビ系の連ドラ初主演を果たすことが20日、分かった。ドラマは、結婚相手が抽選で無作為に選ばれるという「抽選見合い結婚法」に振り回される人々を通じて、「結婚は人間の義務なのか」を問いかける社会派ヒューマンドラマ。ヒロインを高梨臨さんが演じることも発表された。

 ドラマは、離婚歴などがない、25歳から39歳までの子供のいない独身者を対象に、抽選で結婚相手候補を選ぶ「抽選見合い結婚法」を政府が施行したことから始まる物語。相手が気に入らなければ、2人までは断ることができるが、3人断った場合は、テロ対策活動後方支援隊に2年間従事しなければならないといった法律だ。

 野村さんは、中学時代のトラウマから人間不信と極度の潔癖症となったモテない独身男・宮坂龍彦役を演じる。恋愛が苦手で、「抽選見合い結婚法」に大きな不安と同時に期待を抱くという役どころ。

 一方、高梨さんは、親のコネでラジオ局に勤務し、ルックスだけが取りえの実家暮らしのプチお嬢様、冬村奈々役を演じる。「抽選見合い結婚法」施行直前に彼氏にふられ、その後のお見合いで失敗を続けていたが、ついに龍彦とお見合いすることになって……という展開。

 そのほか、奈々をふったモテ男・銀林嵐望役を大谷亮平さん、嵐望に一目惚れをされる地味な看護師役で佐津川愛美さん、「抽選見合い結婚法」担当大臣役で若村麻由美さんが出演する。土曜午後の連続ドラマ枠「大人の土ドラ」(毎週土曜午後11時40分)で10月6日から放送。全8話予定。

 ◇野村周平さんのコメント

 台本を読み、今起きている社会問題をしっかりと描いている本だと思いました。僕が演じる龍彦は、潔癖症というバックボーンがあり、どうしてそうなったかという過去も含め、龍彦を演じる上でのテーマになっています。監督とは、“龍彦のきれい好きな部分は常に見せる”という話を共有しました。現場にあるゴミを気にする、自分の部屋をとてもきれいにしているなどのシーンは、わかりやすく彼を表現していると思います。本番中のお芝居でも誰かが、何かを汚したりするお芝居には常に反応していきます(笑い)。

 「抽選見合い結婚法」という法案が施行され、龍彦たち対象者は国民の義務として参加することになりますが、あり、なしでいえば、僕なら絶対に“なし”です。単純に抽選で結婚相手が決まるのが嫌というのもありますが、それ以前に、世の中には外に出たくないという方もいるなど、さまざまな事情を抱えている人がいると思ったからです。せめてまだ、国が認めた合コンのようなものであれば、新たな人とのつながりもできるかもしれないですし、僕も少しは興味を持ってみようかと思えますが……。

 冬村奈々役の高梨臨さんとは初共演です。いろいろとお話もうかがいたいですし、この2カ月間を楽しく、共演を楽しみにしております。物語の設定として、“結婚相手を抽選で決める”ということはありますが、そこがメインではなく、本当に見ていただきたいところは、その先に起きるさまざまな問題の部分だと思っています。少子化問題や生涯未婚率、そして政治問題など、この法案が施行された背景や、「抽選見合い結婚法」に巻き込まれた登場人物たちが抱える、現代社会のさまざまな問題が浮き彫りになっていきます。日本の今はこうなっているのか!?ではないですが、ドラマからその思いを感じ取って見ていただけるとうれしいです。

 ◇高梨臨さんのコメント

 結婚相手が抽選で決まるという設定がとても斬新に感じたのが、台本を読んだ最初の感想です。登場する人物一人一人に、本当にリアルな人間模様が描かれていて、その中に法案が降りてきたことにより、現実と非現実が一気に混ざった物語になっているという印象です。

 私が演じる冬村奈々は、おそらく傍(はた)から見れば人生の苦労もなく、うらやましく見える女性だと思います。しかし当の本人は、厳格な祖母の元で反発することなく生きてきたせいもあり、すべてが中途半端で、人生の目的が見えずにずっと満足ができていない人です。奈々には自分というものがあまりなく、人に合わせてしまうところがあります。それは家での姿や、彼に向ける態度、そして職場で見せる顔が全部違うからです。社会において自分を通すのではなく、この場はこうしようと立ち振る舞う彼女の姿に少し共感してしまえるのは、私を含め、多くの女性が感じることかもしれません。そんな奈々なので、最初は自分のことがあまり見えていない感じで、流されて(演じて)みようと思います。そして龍彦と出会うことで、気が付かないうちに本当の自分、“素”で話せている新たな奈々の人物像を作っていきたいと思っています。

 野村周平さんとは初共演になります。私の勝手なイメージですが、野村さんはストリートな服装でノリのいい方という印象があり、潔癖症でオタク気質、さらに女性とのコミュニケーション能力がない役を演じられるということに新鮮さと期待と、そして共演することへの楽しみを感じています。設定が面白いので、純粋に物語を楽しんでいただけるのではという部分と、登場人物それぞれがとてもリアルに生きていることにより、「抽選見合い結婚法」という法案を通して、自分の本質や、結婚相手に対してもそうですが、人生に求めているものは何だろう? と、考えていただける、そんなドラマになるのではと思っています。

 ◇大谷亮平さんのコメント

 結婚相手を抽選で決めるという題材はフィクションならではで、こんな法律はあるわけないと最初は思いながらも、本を何度も読んでいくうちに、これが現実だったらどうしよう?自分ならどうするのか?とどんどん気持ちが入っていきました。それぐらい台本に引き込まれていくような、設定の面白さを感じました。

 僕が演じる銀林嵐望は、育ちも良くスマートで仕事もできる男性と、お見合い相手にとっては好条件がそろっていますが、やはりそれだけでは終われない何かはあります。この男は完璧に見えるようで、無意識に出てしまう言葉がストレートすぎて周囲を困惑させてしまいます。また理想の女性像をはっきり持っていて、実は誰よりも真剣にお見合いに取り組んでいるような、そんな人間らしい一面を持っている人だと思います。

 「抽選見合い結婚法」という法案を聞いた時に、バラエティー番組でありそうな題材だと思いました。そしてお見合い相手を3人断ると、テロ対策活動後方支援隊に2年間従事しなくてはいけないという決まりがあるのですが、この部分が一番怖いです。それがなかったら、個人的には少し興味が持てた法案かもしれないです(笑い)。

 野村周平さんとは初共演になります。世の中的にもカッコいいイメージを持っていらっしゃる野村さんが、今回、“真逆”と言ってもいいくらいの役を演じられるのはとても楽しみです。その龍彦と対比のポジションではないですが、僕は今回いただいた嵐望を、素直にあまり色をつけずに取り組もうと思っています。同じお見合いに参加する仲間として、僕は僕なりの恋愛を、彼は彼なりの恋愛を演じられる姿を、一視聴者としても楽しみにしております。

 こういう法案が本当にリアルにできたらどうなるか!? もちろんこの法案は非現実的ではありますが、自分も参加するような気持ちでワクワクドキドキしながら、お見合いに取り組む人たちの進む道を楽しみに見ていただけたらと思います。

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