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映画「累 -かさね-」のビジュアル (C)2018映画「累」製作委員会 (C)松浦だるま/講談社
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映画「累 -かさね-」のビジュアル (C)2018映画「累」製作委員会 (C)松浦だるま/講談社

今週シネマ:7日公開の映画 「累 -かさね-」「泣き虫しょったんの奇跡」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。7日に女優の土屋太鳳さんと芳根京子さんがダブル主演した映画「累-かさね-」(佐藤祐市監督)、俳優の松田龍平さん主演の「泣き虫しょったんの奇跡」(豊田利晃監督)が公開された。

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 「累 -かさね-」は、マンガ誌「イブニング」(講談社)で連載された松浦だるまさんのマンガが原作。天才的な演技力を持ちながらも醜い容貌の累(かさね、芳根さん)と、美貌を持ちながらも問題を抱えている舞台女優のニナ(土屋さん)が、謎の口紅の力を借りて顔が入れ替わるダークファンタジー。共にNHK連続テレビ小説(朝ドラ)でヒロインを演じた土屋さんと芳根さんの鬼気迫る演技合戦が見ものだ。

 2人1役という難しい役どころを土屋さんと芳根さんが見事に演じ切った。不思議な口紅をつけて入れ替わる際の2人のキスシーンには毎回ドキドキさせられた。顔が入れ替わった後に別人格が入り込んだ累とニナを土屋さんと芳根さんが、表情やしゃべり方、演技力まで変えている様子には本当に驚かされた。特に累がニナの顔で見せる劇中劇「サロメ」でのダンス「七つのヴェールの踊り」では、土屋さんが狂気をはらむ妖艶な表情を見せ、思わずスクリーンに引き込まれた。

 「泣き虫しょったんの奇跡」は、サラリーマンからプロになった将棋棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説が原作。一度は夢に破れて挫折した男が再び挑む人間ドラマで、子供時代、対局シーン、家族との団らん……すべてのシーンに将棋に生きる男の情熱と苦悩が深く刻まれている。「しょったん」こと瀬川晶司(松田さん)の親友でライバル役を、松田さんと公私共に仲がいいというロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」の野田洋次郎さんが演じ、永山絢斗さん、染谷将太さん、渋川清彦さん、駒木根隆介さん、新井浩文さん、早乙女太一さん、妻夫木聡さん、小林薫さんらの豪華キャストが集結した。

 ジリジリと息の詰まる対局シーンでは、しょったんが少しずつ追い込まれ、焦り、苦悩する姿がじっくりと描き出され、手に汗握る。純粋に将棋が好きだった子供のころ。夢破れる前と後。いつだってしょったんには将棋しかなかった。周囲に見守られて挫折から再起し、成長していく一人の男の半生を、松田さんが見事に演じ切った。

 ほかにも7日には、今年で60年目を迎えるNHKの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」の初の映画版「映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険」も公開。実写とアニメ、歌や体操、踊り、ゲームが盛り込まれた体験型のファミリー向け映画で、「歌のお兄さん」の花田ゆういちろうさん、「歌のお姉さん」の小野あつこさん、「体操のお兄さん」の小林よしひささん、「パント!のお姉さん」の上原りささんらが出演。ゲストの「お兄さん」として満島真之介さんも出演している。

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