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吉田羊:監督の演出厳しく「コテンパンにやられた。女優をやめようと…」

 女優の吉田羊さんが2日、東京都内で開かれた主演映画「ハナレイ・ベイ」(松永大司監督、19日公開)のプレミア上映会に登場。司会から「松永監督の演出が厳しかったそうですね」と聞かれた吉田さんは「(撮影)初日からコテンパンにやられまして……。あるシーンで(吉田さん演じる)サチの動きが監督的には納得いかなかったようで、これ見よがしにため息をつき……。あの瞬間、この作品が終わったら女優をやめようと思いました。そのくらい追い詰められて闘った撮影でした」と明かしていた。

 イベントに同席した松永監督は「(ため息を)つきましたか?」と聞くと、吉田さんは「ついてました」と即答。松永監督は「ごめんなさい」と謝罪し、「自分の全てを出し切らないといいものにならないと思っていたので、妥協しないで挑ませてもらいました。それに(吉田さんは)応えてくれたと思います」と話した。

 吉田さんは「夕べから心がふわふわして、心ここにあらずという感じですが、それはおそらく魂をささげてサチという役を演じたものですから。私の魂はいまだにこの映画にあるものだと思います」と語った。会見には、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の佐野玲於さん、村上虹郎さん、プロサーファーの佐藤魁さんも出席した。

 映画は、村上春樹さんが2005年に発表した「東京奇譚集」(新潮文庫)の一編「ハナレイ・ベイ」が原作。米ハワイのハナレイ・ベイで一人息子をサーフィン中の事故で亡くしたシングルマザーのサチ(吉田さん)は、10年間命日にベイを訪れ、ビーチの近くの木の下で海を見つめ過ごしている。そんな中、サチは若い日本人サーファーから“片脚の日本人サーファー”の存在を聞かされる……というストーリー。

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