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俳優の中川大志さん主演の映画「覚悟はいいかそこの女子。」(井口昇監督)が12日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開される。椎葉ナナさんが少女マンガ誌「マーガレット」(集英社)で連載したマンガが原作。超絶イケメンだが恋愛経験のない究極ヘタレの主人公・古谷斗和(ふるや・とわ=中川さん)が、彼女を作るために奮闘する姿がコミカルに描かれ、思わずキュンとなる。
幼い頃から女子たちに囲まれてきた斗和だが、実は誰とも付き合ったことがないヘタレ男子。同級生から「観賞用男子」と言われた斗和は「彼女を作る」と宣言し、学年一の美少女・三輪美苑(唐田えりかさん)に告白するが振られてしまう。現実を受け入れられない斗和はアプローチをかけ続け……というストーリー。公開に先駆けて、前日譚(たん)となる連続ドラマがMBS・TBSのドラマイズム枠で6月から全5話で放送された。
主人公の斗和が超絶イケメンの「愛され男子」ということで、王道のラブストーリーかと思いきや、恋愛のためにバタバタする姿に共感し、思わず笑ってしまう。中川さんは、二枚目と三枚目を見事に融合させ、ピュアな斗和を好演。コメディータッチで描かれているが、一見カッコ悪く見えることがカッコいいという、大切なことが描かれている。人を好きになるとは、誰かから愛されるためには努力や覚悟が必要ということを、改めてしみじみと考えさせられた。(遠藤政樹/フリーライター)