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渡部篤郎:名古屋弁に挑戦 佐藤二朗が太鼓判も「『きしゃきゃあけん』に大爆笑された」

 俳優の渡部篤郎さんが1日、名古屋市内で、14日に放送されるスペシャルドラマ「大誘拐2018」(東海テレビ・フジテレビ系)の撮影を行い、撮影後、東海テレビ(同市東区)で取材に応じた。愛知県警のベテラン名刑事、井狩大五郎役の渡部さんは、全編、名古屋弁で演技をしており、「(俳優の)佐藤二朗に電話をした」と、名古屋市に隣接する春日井市の出身で名古屋弁を話す佐藤さんにアドバイスをもらったことを明かした。

 ドラマには方言指導者がいるが、渡部さんは“教科書通り”ではない名古屋弁を求めて佐藤さんに電話をしたという。「とりあえず、電話で一通り(自分のせりふを)全部、言ってみたら、(佐藤さんが)ひたすら笑っていた。『きしゃきゃあけん(記者会見)』って言ったら、大爆笑して『うちのおばあちゃんでも言わない』って言われた」とちゃめっけたっぷりな表情で明かしつつ、「でも『渡部篤郎が、それを言っているところを見てみたい』と言われて、(佐藤さんが)そう言うなら、それでいいんだなと思った」と太鼓判を押されたと振り返った。

 ほかに「なごやしにゃあ(名古屋市内)」「ぎふしにゃあ(岐阜市内)」というせりふにも、佐藤さんから「それは言わないでしょう!」と突っ込みが入ったとにっこり。方言指導者にも相談し、「早くしゃべると分からないだろうから、エンターテインメント的に分かりやすくやったつもりです」とコメント。作品について「誘拐事件ものだけど、幅広く皆さんに見てもらえる痛快娯楽になっていれば」と話した。

 また取材に同席した東海テレビの市野直親プロデューサーは、ドラマが全国放送であることから「名古屋に昔住んでいて、(今は)全国に行っている人も、懐かしく思ってもらえると思う。名古屋弁が効いていると思います。突っ込みどころ満載なので」と自信をのぞかせた。

 ドラマは、天藤真の小説「大誘拐」が原作。100億円の身代金をめぐるスケールの大きなエンターテインメント作品で、1991年に岡本喜八監督によって映画化された「大誘拐 RAINBOW KIDS」も話題となった。

 今回は、作品の舞台を和歌山から東海地方に移してドラマ化。愛知県に住む大富豪・柳川とし子が、3人組に誘拐され、井狩大五郎が事件の陣頭指揮を執ることになる。犯人は「身代金100億円」「記者会見を開いて身代金への返答をしろ」と要求するが、誘拐犯らは頭脳明晰(めいせき)なとし子に翻弄(ほんろう)され、事件は意外な方向へ進んでいく……という物語。誘拐犯のリーダー格で元極道の戸並健一を岡田将生さんが演じ、とし子を富司純子さんが演じる。

 放送は14日午後7時57分~同9時55分(一部地域は同9時49分まで)。

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