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女優の木村佳乃さん主演ドラマ「あなたには渡さない」(テレビ朝日系)。大人のドロドロの愛憎劇を描き、「まるで昭和の昼ドラ」などと話題を集めている。木村さん演じる主人公は平凡な専業主婦から一転、夫の愛人の出現を機にかっぽう料理店の女将(おかみ)として再スタートを切る上島通子で、「この姑息(こそく)な、人を馬鹿にしきった泥棒猫をどうやって懲らしめてやろうか」といった強烈なセリフも注目されている。今作を手掛ける川島誠史プロデューサーは「その魅力のとりこになってしまうという雰囲気が、(役に)ぴったり」と語る。木村さんの女優としての魅力に迫った。
◇サイコな役からコメディーまで…「振り幅が本当に広い」
人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)で体を張った企画に果敢に挑戦し、「芸人以上に度胸を見せる」「芸人殺し」などと話題になっている木村さんだが、川島プロデューサーは「(女優として)本当にいろいろな顔を持っている方だなという印象。『僕のヤバイ妻』(関西テレビ・フジテレビ系)みたいな、ああいうサイコな感じから、何かを背負った役から、明るいコメディーまで何でもできる方。彼女にしかできないと思わせるほど、魅力的にやられていて、役の振り幅が本当に広い」と舌を巻く。
今作では、料亭の板長で夫の旬平(萩原聖人さん)の愛人と名乗る女・矢萩多衣(水野美紀さん)から「ご主人をいただきに参りました」と告げられ、夫の署名入り離婚届を突き付けられたのを機に、倒産寸前の料亭の立て直しを自らが女将となって進めていく……という役どころで、「15、6の娘じゃあるまいし、たかが中年の遊びでしょ!?」「今夜、この姑息な人を馬鹿にしきった泥棒猫をどうやって懲らしめてやろうか」といった強烈なセリフを放ってきた。
木村さん自身は放送開始前の記者会見では、劇中の印象的なセリフとして「泥棒猫」を挙げ、「言ったことのないセリフなので、どのようなイントネーションで言えばいいのか……」などと話していたが、SNSでは「セリフ回しが独特」「ツッコミどころ満載」「古臭くて面白い」などと反響を呼んでいる。
◇「潔い演技」に目を奪われる 周囲を巻き込む魅力
川島プロデューサーは、通子について「ともすれば、非常に突っ走りがちで、人にそっぽを向かれてしまってもしょうがないような行動を取るのに、なぜかみんなその魅力にハマっていく」「すごい振り幅がある役で、本当に不思議なキャラクター」と説明。木村さんについても「周りの方を知らず知らずのうちに巻き込むというか、その魅力のとりこになってしまうという雰囲気がぴったり。彼女が画面に出ていると、すごく輝いて見える」と明かす。
木村さんについて、川島プロデューサーは放送開始前にも「画面を通して見ていても、思わず手を止めて見入ってしまう魅力を持つ方」と評していたが、笠井芯太郎役で共演している田中哲司さんも「ご飯を食べながらテレビを見ていても『おっ!』と目を引くような潔い演技をする方だなという印象です」とコメントを発表していた。まさに、知らず知らずのうちに木村さんの魅力に視聴者が“巻き込まれ”ていくのかもしれない。
今作では、木村さん以外の出演者からも「愛人の風上にも置けやしない」「私、今、鬼の顔してましたでしょ?」「あんたの体がいら立ってるの感じてるんだから!」といった強烈で大仰なセリフがたびたび登場してきたが、8日放送の第5話では、ついに通子の怒りが爆発し、水野さん演じる多衣との“死闘”が描かれる。
予告映像では、木村さんが「あなたの体、見せてもらいます。脱ぎなさい!」と水野さんの帯をクルクルと回して着物を脱がせようとしたり、「どんな罰を下してやろうか!」と“鬼の形相”を見せたりするシーンも。ますます盛り上がりを見せそうな今後の展開と、木村さんの潔い演技に期待大だ。