女優の土屋太鳳さんは2018年、話題作への出演が相次いだ。7月期の連続ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)で主演、10月期の日曜劇場「下町ロケット」(TBS系)にも出演。映画は「となりの怪物くん」(月川翔監督)、「累-かさね-」(佐藤祐市監督)でダブル主演し、公開中の映画「春待つ僕ら」(平川雄一朗監督)でも主演している。「春待つ僕ら」では“脱ぼっち”を目指して高校に入学したものの、クラスになじめない主人公・春野美月を演じ、美月を振り回しながら共に成長していくバスケットボール部員たちとの青春ラブストーリーを展開した。土屋さんに、休日の過ごし方や健康や美容で気をつけていることなどについて聞いた。
◇走ることで考えもまとまる
土屋さんが多忙な中でも欠かさずやっていることは「走ること」だという。「(取材日の)今朝も走りました。昨夜は遅くなってしまったので睡眠を優先しましたが……。昔は寝れなくても毎日走っていました。昔といっても1年前くらいまでは。でも、眠さに負けて食べ過ぎてしまったりしてしまうので、睡眠をきちんと取る大切さを学びました。けれど、走ることは忘れないようにしています」と明かす。
走ると、体は疲れるけれど、考えが整理される部分があるという。「わりと邪念が抜けて、そこで(考えが)整理されることもあるんです。邪念は出ていきますが、勝手に抜けていくというのではなくて、結構考えて気持ちを整理します」と語る。
◇人と会って「人間力を深めたい」
忙しい中で休みが取れたら? 「もし2、3日の短い休みだったら、普段お世話になった方々に会いに行けたらいいなって思います」というが、「ちょこちょこ開いていると、翌日の準備とかで結局いっぱいいっぱいになってしまうので、オフといってもなかなか心はオフじゃないんですけど……」と苦笑する。
最近は「元オリンピック選手の方とお話しする機会もある」という。元フェンシング選手の太田雄貴さんや元卓球選手の平野早矢香さんらと交流があるといい、「太田さんからパーッとつながって、いろんな方と出会って、自分の引き出しを増やして、人間力を深めていけたらいいなと思います」と目を輝かせる。
◇筋膜をほぐして…
美容で気を使っていることは「食べ物」だという。「やっぱり食べ物は(外見に)出ると思います。私はすごく食べることが好きなので、できるだけおいしいものを食べていたいし、それを家で作ってみたい」と話す。
今、はまっている食べ物は「セロリです。セロリは繊維質だし、体の調子を整えるのに本当に効きます」と力を込める。また、「お水は1日3リットルはなるべく飲むようにして(いる)」という。
食べたり、飲んだりしたあとは、「ジョギングしたりして、少しでも代謝を上げて。あと、最近は筋膜をほぐすようにしています。筋肉っていろんなところがつながっていて、私は結構、運動をするし、(演技する際に)何か言われたときに体が動けていないと対応できないので。わりと筋肉質なんですけれども、筋膜をほぐすことによって体のラインを出したり」と語る。
「筋膜をほぐす」というのは「ストレッチをしたり、あとコロコロを使ったり。筋肉の下に筋膜があって骨があるんですけれど、そこが固まっちゃうと皮膚が動かないから、脂肪がたまりやすいんです。だから、筋膜を緩めれば、コラーゲンなどが出てきて、緩むことによって細胞が再生する効果があるらしくて。筋膜をほぐして、なるべく自分の力で体(代謝)を巡らせていくということをしています」と話した。
そして、「この不思議な体を、勉強中というか、楽しんでいます」と笑顔で語った。
映画「春待つ僕ら」は、2014年からマンガ誌「月刊デザート」(講談社)で連載中のあなしんさんの人気マンガが原作。高校入学を機に“脱ぼっち”を目指す美月だったが、何をやってもうまくいかない。そんな美月のバイト先に、校内で人気のバスケ男子4人が突然現れる。一見チャラいけれど、バスケに対して真剣で、仲間を大事にする4人の姿に、美月は次第に心を許していく。中でも美月を励ます浅倉永久(北村匠海さん)に対してお互いに気になり出したとき、美月は幼なじみの神山亜哉(小関裕太さん)と再会。亜哉は高校バスケ界期待の選手に成長していた……というストーリー。
<プロフィル>
つちや・たお 1995年2月3日生まれ、東京都出身。2005年、スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックスで審査員特別賞を受賞して芸能界入り。08年、「トウキョウソナタ」で映画デビュー。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」に出演し、15年の「まれ」でヒロインを演じる。主な映画出演作に「鈴木先生」(13年)、「orange-オレンジ-」(15年)、「8年越しの花嫁」(17年)、「累-かさね-」(18年)など。TBS系日曜劇場「下町ロケット」に出演。30日放送の「第60回 輝く!日本レコード大賞」(TBS系)で総合司会を務める。公開待機作として映画「七つの会議」(福澤克雄監督、19年2月1日公開)がある。