ファッション誌「SPRiNG」2019年2月号の表紙 『SPRiNG』2月号(宝島社)
新しい年を迎え、今年のファッショントレンドが気になる時期。30歳前後のカルチャー系の女性をターゲットにした宝島社発行のファッション誌「SPRiNG(スプリング)」の平澤梢編集長は「今年は久しぶりにショートパンツが復活しそう」とシルエットの変化を予想している。平澤編集長に今年注目のアラサー、アラフォー向けファッションを聞いた。前後編で取り上げる。
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◇ショートパンツはキレイめにはく レギンスも引き続き注目
平澤編集長は、昨年に引き続き「ワイド&ロングなオーバーサイズのゆったりシルエットは変わらない」としたものの、「今年は久しぶりにショートパンツが復活しそう。またオーバーサイズのトップスに、レギンスや細めのニットパンツを合わせるといった、ワイド&タイトなシルエットも増えていきそうです」と考えている。旬のスタイルを狙うなら、今年はシルエットの変化に敏感になった方がよさそうだ。
ショートパンツの着こなしは「カジュアルなものというより、プレッピー(上質な服の着崩しを楽しむ)なムードで、ジャケットに合わせたり、ソックスと合わせてキレイめにはくのが旬」という。昨年、久しぶりに注目されたレギンスも、引き続き見逃せないアイテムの一つで、最旬のシルエットに欠かせないアイテムになりそうだ。
◇スマッシュヒット予想はシャカシャカパーカ エスニック初心者は小物で
また平澤編集長によると、2018年から19年は「古着っぽいレトロなテイストや、ストリートなムードは継続。そこにちょっとエスニックやアジアなイメージの土臭いテイストが加わるイメージ」とファッションテイストも微妙に変化する。
なかでも今年、平澤編集長がストリートなムードのアイテムで注目するのは「シャカシャカ素材のスポーティーなパーカ」。「ナイロン素材の“シャカシャカパーカ”はスマッシュヒットになりそう。ワンピースに重ねたり、手持ちのスカートに合わせたり、女性らしいものとミックスすると大人でもカジュアルになりすぎずに着こなせます」と提案している。
またスエットトップスにも注目。「フード付きやロゴ入り、プリント入りなど」が特におすすめだといい、“シャカシャカパーカ”とともに、プリーツスカートや、ロング丈のスカートと「相性がいい」と太鼓判を押している。
エスニックテイストや、アジアンテイストのアイテムでは、ワンピース、スカート、シャツなどが幅広く出回るという。イエロー、ピンク、グリーンなどのビビッドカラーやトロピカル柄などが多く「『派手になりすぎそう』と心配な人は、カラフルなマルシェバッグやビビッドカラーのピアスなど小物で取り入れるといいかもしれません。19年はどこかに1点、鮮やかな色が入っていると旬なムードに見えると思います」と着こなし方を提案している。
<プロフィル>
ひらさわ・こずえ 名古屋市出身。男性向け雑誌の編集を務めた後、2010年に宝島社に入社。女性ファッション誌「InRed(インレッド)」の編集部を経て、29歳の時に「SPRiNG」へ異動。30歳から現職。
*「SPRiNG」……1996年に創刊。2014年に30歳前後の「おしゃれで知的な文化系女子「グッドガール」をターゲットに大幅にリニューアルした。コンセプトは「“好き”にとことん!洒落オタ女子」。
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