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映画「そらのレストラン」で主人公の妻役を演じた本上まなみさん
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映画「そらのレストラン」で主人公の妻役を演じた本上まなみさん

彼女がキレイな理由:本上まなみさん 一番大事にしているのは「リラックスできること」

 女優の本上まなみさんが出演する映画「そらのレストラン」(深川栄洋監督、25日公開)は、北海道の南西部に位置し、日本海に面した「せたな町」を舞台に繰り広げられるヒューマン作だ。本上さんは、俳優の大泉洋さんが演じる主人公の亘理(わたる)の妻を演じている。本上さん自身が日々の生活でこだわっていることや今作への出演が決まった際の気持ち、北海道ロケなどについて聞いた。

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 ◇こだわりは「食べること」

 女優のほかにもコメンテーターやナレーター、文筆家として活躍し、家では妻、さらに、小学6年生の長女と幼稚園に通う長男の2人の子を持つ母でもある本上さん。多忙な中にあって日々こだわっていることを尋ねると、「そんなにはないのですけど」とした上で、「食べることをおろそかにしないこと」を挙げた。

 「私はもともと食いしん坊なので(笑い)、食べることを我慢してしまうと、やはり元気が出ないですし、仕事にも影響が出てしまいます。ですから、自分の好きなものを、そのときによって自分で家から作って持って行ったり、温かいものがすぐ飲めるように水筒に入れて持ち歩いたり、そういうことは気をつけています。自分が居心地よくいられて、本当にリラックスできることを一番大事にしています」と明かす。

 リラックスするために、季節を問わず持ち歩いているのが、マフラーやストールの類いだ。「素材は季節によって変わりますし、その日の自分の服装に合わせて選ぶんですけど、寒いときは首に巻いたり、子供が寒がったらそれを羽織らせてあげたり……」と重宝している。仕事柄、いろいろな場所を訪れ、いろいろな人に会う機会が多いが、「それを身にまとうことで、自分一人の空間、自分の世界というか、それによって守られている安心感」が得られるという。そして、「それほどファッション好きというわけではありませんが、首に巻いたり、ちょっと垂らしたりすることでおしゃれの変化がつけられるので、手持ちの服で雰囲気を変えたいとき」などにも活用しているそうだ。

 ◇欲しくなった薪ストーブ

 映画は、大泉さんがこれまで主演してきた「しあわせのパン」(2012年)、「ぶどうのなみだ」(14年)に続く「北海道映画シリーズ」の第3弾に当たる。本上さんが演じる設楽こと絵は、大泉さん演じる亘理や娘の潮莉(しおり=庄野凛ちゃん)、さらに亘理の仲間をいつも笑顔で見守る大らかな性格の女性だ。もともと北海道が「大好き」で、「年1回くらいのペースで遊びに行っている」という本上さん。この「北海道映画シリーズ」に対しても「作品を拝見してきて、非常に大好きな世界観でしたので、お声が掛かったことがうれしくて、大変光栄に感じました」と喜びを語る。

 クランクインは17年9月。本上さんいわく、「北海道が夏を終えて、秋から冬に向かっていく季節」の中で撮影は行われた。撮影の合間にふるまわれたホットミルクは、「本当においしくて、何よりのごちそう」だったという。「牧場の方がスタッフの皆さんにも準備してくださったのですが、そのミルクで、冷えた体を温めながらの撮影は、とてもいい思い出になっています」と語る。

 また、亘理とこと絵たちの家の中の撮影は、実在する民家を借りて行われた。「朝食(のシーン)のパンには、亘理君が作ったチーズが乗っていたりするんですけれど、そのパンを焼くのが薪(まき)ストーブなんです。実際にそこのおうちの方もそのストーブを使っていて。薪でパンを焼いたらこんなに香りがいいんだと感動して、薪ストーブが欲しいと心から思いました」と思いをはせていた。

 映画は、亘理(大泉さん)が主人公。彼は、せたな町にある海の見える牧場で、酪農とチーズ工房を営みながら、妻のこと絵、娘の潮莉と暮らしている。ある日、亘理と仲間たちは、おいしい食材を求めて札幌からやって来た天才シェフの朝田一行(眞島秀和さん)と出会い、せたなの食材を使った一日限りのレストランを開くことを思いつく……というストーリー。亘理の仲間に、岡田将生さん、マキタスポーツさん、高橋努さん、石崎ひゅーいさんが扮(ふん)するほか、風吹ジュンさん、小日向文世さんらが出演する。

 次回は「そらのレストラン」の撮影秘話や主演の大泉さんのことなどを聞く。

 <プロフィル>

 ほんじょう・まなみ 1975年5月1日生まれ、東京都出身、大阪育ち。女優として、映画、ドラマ、CMに出演するほか、情報番組のコメンテーターやナレーター、声優などを務める。文筆家としても活躍し、エッセーや絵本の翻訳など多くの作品を発表している。主な映画出演作に「まほろ駅前多田便利軒」(2011年)、「ツナグ」(12年)、「バンクーバーの朝日」(14年)、「二度めの夏、二度と会えない君」(17年)などがある。

 (取材・文・撮影:りんたいこ)

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