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俳優の木村拓哉さんが18日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)で開かれた主演映画「マスカレード・ホテル」(鈴木雅之監督)の初日舞台あいさつに登場。共演した長澤まさみさんは、木村さんが次に演じてほしい役柄を聞かれると「すごく悪い役が見たいですね。木村さんはどこかスーパーマンで何でもできちゃう印象があるので、逆を行くのが面白そう。全然いいところのない悪」と“猛プッシュ”し観客から賛同の拍手を浴びていた。
それを聞いて苦笑いしていた木村さんは「長澤さんの中では、(僕の)いろいろなプロデュース案があるらしくて。今は『悪でどうだろう』と言ってくれたのですが、映画の撮影中はずっと『NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)に出てくる、死んでしまったお父さん役をやるべきです』と言っていました」と明かした。さらに「(長澤さんが演じるホテルマンの)山岸尚美のフォルムのまま、手をしっかり組んでまっすぐ目を見た状態で説明されたとき、『本当にやるべきなのかな……』と考えました」と話して、観客を笑わせた。
司会から「長澤さんの中では、(木村さんへの)プロデュース(案)が生まれている?」と聞かれると、長澤さんは「はい」と笑顔で答えた。舞台あいさつには、共演の小日向文世さん、渡部篤郎さん、鈴木監督も出席した。
映画は、東野圭吾さんの小説「マスカレード」シリーズの第1作が原作。東京都内で3件の連続殺人事件が発生し、警視庁捜査1課のエリート刑事・新田浩介(木村さん)は、事件現場に残された不可解な数字の羅列から、次の犯行がホテル「コルテシア東京」で起きるとにらみ、ホテルマンとして潜入捜査を開始。犯人逮捕が最優先の新田と、客の安全が最優先のホテルマン山岸尚美(長澤さん)が衝突しながらも犯人を捜す……というストーリー。